こととも保育園もりやま

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おイモからのメッセージ

こんにちは。
2歳児(ほし組)担任のみゆきです。

先日、子どもたちと一緒に
おイモの苗植えを楽しみました。

少し前に
ソフトボールくらいの玉ねぎを
収穫したばかりの子どもたち。

ひょろひょろした細長い赤ちゃんのイモ苗を見て、
「え?」「いも?」という感じの反応。

写真1

それでも大切に土をかぶせて
根っこを埋めて
「大きくなぁれ。甘くなぁれ」のおまじない。

写真2

苗植えを終えて
砂利で楽しそうに遊ぶ
子どもたちを見て
ふと考えました。

大人の私でも、
これが果たして食べられるイモになるのかと
少し心配になり、
イモの育て方を調べてみました。

・横に連なり、たくさん芋が実るように
あえて斜めに倒して植え付ける

・土は肥えて栄養がありすぎてはいけない。
やせた土のほうが良い

・イモは自身で
大きく甘くなる力を秘めている

・イモに十分に栄養と力がいくように
葉からひげ出たひげ根は引き抜いてしまう

・水やりは根づく最初だけで、
後は自然の雨におまかせ

写真3

おイモは、なんて過酷で
たくましい育ち方なのだろうか・・。

106歳だった祖母から
戦時中の食べ物がなかった時代は、
「イモは神様みたいだった」
「おイモさんは立派」という話を
意味がわからずに聞きながら、
ふかしイモを
一緒に食べたことを思い出しました。

「育ち」に関して言えば、
人間も植物も同じではないだろうか。

今、この「はぐみの」で、
子どもの育ちの土台である
一番大切な根っこを
育てているのだと
気づかされました。

「肥料をたくさん与えて
葉だけが生い茂る
痩せたイモになるのか?」

「必死で伸ばした根を切られても、
たくましく大きな
甘いイモになるのか?」

「本当の土の役割とは何か?」

写真4

物言わぬ、おイモからの
メッセージのように感じました。

小さな根っこを
愛情と信頼でしっかりと包み込み、
急がず慌てずに
子ども自身の力を信じて
自分の好きな方向へと
のびのびと根を伸ばし、
大きな実をつける姿を
見届けられる、
あたたかい土のような
存在でいたいと思いました。

秋のおイモの成長は
もちろんのこと、
子どもたちが先々、
どんな人へと成長を遂げていくのか
楽しみでしかたない一日となりました。

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