めぐる想い
園庭の花壇には
チューリップの芽が顔を出し、
すくすく育って、
花開く春を待っているようです。
同じ時期に球根を植えても、
出てくる時や出方が違うのは、
子どもたちに似ていておもしろいですね。
こんにちは、
ゆめぐみ担任のペッマニーです。
2月に小さなお友だちを迎え、
ゆめぐみは7人で
春を心待ちにしています。
月齢の高い子と低い子の間には
ほぼ1年の開きがあります。
小走りしたりジャンプしたりする子と
ずりずり腹ばいで懸命に進む子、
自分でしっかりスプーンを握って食べる子と
まだミルクだけの子。
いろんな子が同じお部屋で過ごすのは
ゆめぐみならではだなと思います。
もちろん、大きな子は
毎日でもお外に行きたいし、
小さな子は午睡やミルクの時間も
まだ安定していません。
二つに分かれて活動したり、
お部屋の中でもお互いに
スペースを確保できるようにしています。
それでも食事の時間や午睡の時間は
みんなが一緒になって、
食事をする姿や眠っている姿を
見ることになります。
お茶の時間、
お世話好きなお姉さんたちは、
小さな子にも「ここっ」と
自分の隣のいすを勧めてくれます。
離乳食の子がしっかりもぐもぐしていると、
保育者のように「よしよし」と
満足気にうなづいています。
ミルクをあげていると、
半年前まで自分も飲む側だったのに
「よかったら私があげますよ」
とでも言いたげに、
こちらをじーっと見ています。
エンエンしている子には、
頭をなでなでしたり、
おもちゃを慌てて運んできたり、
とりあえずタオルをかけてみたりと
何だか大忙しです。
どれもこれも、きっと自分が周りの子や
大人にしてもらってうれしかったこと、
安心したことをしているんだろうと
見ていてほっこりします。
丁寧に手をかけ、
くり返し伝えてきた想いが、
こうしてめぐり、めぐって
いってほしい。
7人の寝息を聞きながら、
今日も静かに祈っています。
