欲しいパーツ
こんにちは、
3歳児そら組担任のまみです。
朝夕の冷え込みが
厳しくなってきましたが、
日中はとても過ごしやすく、
子どもたちは
戸外あそびを楽しみながら、
秋の訪れを全身で感じ過ごしています。
さて、今回はそら組にいる
一人の女の子のお話を
お伝えしたいと思います。
ある朝の時間、
数人の子どもたちが
「電車あそびがしたい」と、
線路を組み立て始めました。
次々に完成させて電車を走らせ、
笑顔で楽しんでいます。
その中で一人の女の子だけは、
線路が未完成のまま、
浮かない表情で
友だちをみつめていました。
「どうしたの?」と
保育者の問いかけに、
「あれがほしい!」と、
友だちが使っている
線路のパーツを指さしました。
まだ線路のパーツは残っていたのですが、
その女の子が欲しいパーツは
もう残っていませんでした。
「ここにあるのでは、だめなの?」と
聞いてみますが、
どうしてもそのパーツでなければ
ダメなようです。
女の子は友だちがあそび終わるのを
待つことにしたようです。
待っている間もその場から動かず、
友だちの姿を見て過ごしていました。
ようやく一人離れ、二人離れと
友だちのあそびが終わりました。
その女の子は
「もう使っていいのかな?」と確認し、
ようやく念願のパーツを手にし、
自分の線路を完成させました。
そう、完成したのは
ハートの形をした線路でした。
組み立て始めたところ、
「あれ?ハートみたい!」と思い、
その形にするために
線路のパーツにこだわっていたのでした。
自分が頭の中で思い描いた通りの形になり、
とても嬉しそうに、
「見て見て、ハートの線路ができたよ」と、
満足に満ち溢れた表情が
そこにはありました。
作られた線路で電車を走らせ、
楽しんでいた姿から、
自分で
組み立てられるようになってきた
そら組の子どもたち。
そして組み立てるだけでなく、
「もしかしたらこんな形になるかも」
という発想力、
そして、
それを形にする力がついていることに、
成長と嬉しさを感じたひとときでした。
同じ日、
ハートの線路を崩して
別の形を作り始め‥‥‥
できた作品がこの蝶々でした。
子どものイメージする力、
それを実現していく力に、
見ている私たち大人が
ドキドキワクワクさせられた、
素敵な日となりました。
子どもたちの
限りない可能性を秘めた力を、
はぐみので過ごす日々の中で
大切に育て、芽が出て、
大きく素敵な花となるように、
ドキドキワクワクのあそびを通して
共に成長していきたいと思います。
そしてもう一つ、
楽しくなっている積み木を
少し紹介したいと思います。
積み木でも、
イメージを形にしています。
パトカーの完成
(タイヤの部分を悩み、何度も作り直していました)
積み木をドンドン高く積み上げるのですが、
ひとりあそびから
友だちと
同じイメージを持って協力し、
一つの作品を
完成させていく姿になりました。
大好きな友だちとの関わりの中で、
楽しいことをたくさん見つけていきます♪