自然のあたたかみ
こんにちは。
1歳児にじ組担任のあつこです。
寒さも少しずつ厳しくなり、
本格的な冬の訪れを感じる頃となりました。
うんと冷える日もありますが、
はぐみのは、
子どもたちのあたたかな笑顔で
溢れています。
にじ組の子どもたちは、
自然とふれあうことの楽しさや
気持ちよさを
とてもよく知っていて、
戸外へ出ることが大好きです。
にじ組では、秋にかけて、
『あきぞらさんぽ』(えがしらみちこ作)という
絵本を読みあってきました。
女の子の楽しそうな動きや表情、
色鮮やかな紅葉、
空を自由に飛ぶとんぼ、
茜色のきれいな夕焼け。
目に入ってくる絵すべてが
本物と出会った時と同じように五感を刺激し、
一歩外へ出てみて、
お散歩に出かけたくなる一冊です。
声を出したり指さしをしたり、
そんな子どもたちの驚きや発見に対して
丁寧に言葉を添え、共感しながら、
繰り返し読みあいました。
お散歩へ出かけた
11月のある日。
「お散歩行くよ!」と、
声をかけると、うれしそうに
自分の帽子を取りに行きます。
そして、
にじ組の子どもたちの
お気に入りの公園へ向かう
途中のことでした。
木の下を通り過ぎた時、
一人の男の子が、
「ぽとん、ぽとん、ぽとん♪」と、
明るい声と笑顔で
つぶやきだしました。
それは絵本に出てくる
どんぐりが落ちる音の
まねっこだったのですが、
読んでいない時間も絵本を思い出して、
楽しい気持ちで心が満たされている姿が、
とっても素敵な瞬間に思えて、
私の心もぽかぽかとあたたかくなった
エピソードでした♪
そのあと公園へ到着すると、
なんと絵本と同じ、
沢山のどんぐりや落ち葉が!
私たち大人にとっては、
秋には当たり前に見るものばかりですが、
子どもたちにとっては
とても大きな発見だったようです。
「あっ!」
「あつこさん、どんぐり!」
「はっぱあった!」
「いーっぱいねえ!!」
自然物に目を輝かせ、
喜んでかけよる子どもたち。
その際も、
見たこと感じたことを
一生懸命に伝えようとする言葉を
丁寧に受け止め、
共感することを大切にし、
「たくさん拾えるね。うれしいね。」と、
一緒に喜びあいました。
そして、
絵本の女の子と一緒のお散歩バッグに、
自分で見つけた自然物を
いっぱいになるまで
夢中で拾って帰りました。
保育園に着くと、
「お散歩、楽しかった!!」と、
満足した笑顔で伝えてくれたのは、
先ほど絵本を思い出していた
男の子でした。
その一言が聞けて、
とてもうれしく、
幸せな気持ちになりました。
この秋でうんと成長し、
行動範囲広がったにじ組。
これからも子どもたちの興味や
好奇心をくすぐる体験を
大事にしていきたいです。
また、みんなで行こうね。
さて、12月に入り、
クリスマスが近づいてきたということで、
リースを作りました。
みんなの大好きな、
まつぼっくりをちりばめたリース。
人工物ではなく自然物だと、
何だかあたたかみが出ますね。
子どもたちにもさっそくお披露目♪
自分たちが拾ったまつぼっくりを
見つけて喜ぶ姿を見て、
私もうれしくなりました。
中には、
『まつぼっくり』の歌を口ずさんでいる子もいて、
和やかな雰囲気の中楽しみました♪
季節がひとつ終わるごとに
成長してきた子どもたち。
少しずつ言葉が出て、
保育者や友だちとの会話のやりとりを喜び、
手をつないで全員で
お散歩に行けるようにもなりました。
新年度から一緒に生活し、
あそび、成長してきた日々の中には、
にじ組での大切な思い出が
たくさん溢れています。
育児担当保育において、
一人の子どもと丁寧に向き合う時間を
大切にしてきたからでもあるなあ…と、
実感するこの頃です。
冬の季節も、
いろいろなエピソードに出会えることを
心待ちにしています♪