今、この時期に、私たちが子どもにできること
こんにちは!
一歳児にじ組担任のみゆきです。
いよいよ令和2年がスタートしました。
今年もよろしくお願いします。
今年は暖冬で
今のところ、園内での
インフルエンザの流行もなく、
はぐみのの子どもたちは
毎日元気いっぱいに過ごしています。
にじ組は年末に
子どもたちの成長に合わせて環境を変え、
お部屋の模様替えをしました。
子どもたちの行動動線を考えたり、
けがが起きないように安全面に配慮しました。
一番大きな変化は
「くつろぎ空間」をつくったことです。
子どもたちはこの時期、
身体の成長だけでなく、
心もどんどん成長しつづけています。
自我が芽生えはじめて、
とにかく何でも
自分でやってみたいことだらけで
好奇心のかたまりです。
大人の悩みも尽きませんが・・・
子どももエネルギ―全開で
毎日頑張って過ごしていることと思います。
「くつろぎ空間」を作ったのは
疲れた時、家庭とは違う
癒しの空間が保育園にもあり、
ほっとしてリラックスできる時間を
作ってあげたいという思いからです。
年始、初めての登園から
ピンクのふわふわ肌ざわり抜群のマットに
興味深々の子どもたち。
「いいのかな?」
声には出さずに様子をうかがって、
なかなかマットに座ろうとはしません。
しかし、マットを見る目は
キラキラして口元は緩んで嬉しそう。
すぐに手で感触を確かめて
ゆっくりとしゃがみながら
寝そべる子どもたち。
見ている保育者も自然と笑顔になります。
ひとしきり自分の気持ちが
ほっこりとして満たされると・・・
子どもたちは次々に
友だちの名前を呼びます。
そして、自分が感じた気持ちを
一緒に味わいたいというお誘いで、
あっという間にマットはゴロゴロ大騒ぎ。
ほぼ全員がこのマットにいるのではないか
というくらいのおしくらまんじゅう・・・
この環境の変化が子どもたちにはとても大きく、
想像以上に衝撃的だったようで
一気に子ども同士の会話が
飛び交うようになりました。
また、笑顔と笑い声が増えて、
ぶつかり合いが減りました。
私たち大人は欲求に対して
自分で手に入れる自由をもっています。
一方、人生において
とても重要とされる乳幼児期の子どもは、
人間としてまだまだ未発達段階です。
自分の意志で選択することが
難しい場合もあります。
しかし、未発達だからこそ、
心も身体も純粋で、繊細な
研ぎ澄まされたセンサーの塊でもあります。
大人が命の安全を保障することは、
当然のことです。
流行の玩具や食べ物は
もちろん嬉しい気持ちになりますが、
何よりも今のこの時期に
最優先で満たしてあげないと
いけないもの・・・。
それは心の奥底から
自然に湧き上がってくる
目に見えなくて心地良いもの。
生まれてきてよかった・・・と
自分の存在を大切にしてくれる
大人がいることの安心感ではないでしょうか?
私たち保育者は
一日一日変化して成長していく
子どもに負けず、
これからもこの大切な時期に携わる人間として、
常に止まることなく
「何ができるか?」を問い続けることが
必要だと改めて感じました。
子どもたちを見守る大人として
感覚が鈍っていないか?
何でも当たり前なことだと
鈍感になっていないか?
繊細なセンサーを働かせる
子どもたちと一緒に
今一度、日常の小さな感謝や
感動を忘れず、
気づき、笑顔で
暖かい春を迎えたいと願いました。