見て、体験して、あじわって
こんにちは、調理師のたかいです。
職員の間でも、
梅雨明けはまだかな?の
会話が飛び交う今日この頃です。
早く太陽の光の下、
プール遊びを楽しむ
子どもたちの姿が見たいです。
今回は子どもたちの日常を
食事の面から少し
お伝えしたいと思います。
朝に八百屋さんから届いた食材を、
お部屋で見てもらうことが
恒例となっています。
持って行くと、
遊んでいた子どもたちは
すぐに集まってきます。
触ってみる子、
匂いをかぐ子、
見ているだけの子、
中には思わず
口に持っていきそうになる子…と、
さまざまです。
私はいつも
「見て、今日はこの野菜を使って
ごはんを作りますよ!」と
伝えるのですが、
子供たちは
「知ってる、○○でしょ」とか
「食べたことある!」
「この前、ママが食べてた!」と
教えてくれます。
オクラは切って断面を見せると、
「お花みたい」とか
「お星さま!」という声が聞こえました。
お昼ご飯の時には、
「朝、見た野菜が入ってるね」と
話しながら食べたりするそうです。
いろいろな物を
たくさん食べるきっかけに
なってくれたらうれしいです。
先日、梅雨明けを待たずに、
そらぐみさんは
自分たちで育てた枝豆の収穫をし、
おやつに頂きました。
枝からさやを取り、
そらぐみさん、みんなで
調理室に届けてくれました。
おやつの時間に
お部屋を訪ねると、みんな
「おいしい!」
「ぼくたちが採ったの」と
たくさん食べていました。
お手伝いをしたほしぐみさんも
保育者に手伝ってもらいながら
味わいました。
(そらぐみさんは自分でピュッ!と
出して食べていました。
さすがお兄さんお姉さん!)
みんな枝豆は大好きなようです。
八百屋さんから届いた野菜とは違い、
毎日成長を見て
育ててきた枝豆の味は
格別だったに違いありません。
私ももちろん頂きました。
「すごくおいしい!」
なんだかいつも食べる枝豆よりも
特別においしいような気がして。
これって・・・、
子どもたちが育てて、収穫して、
自信満々に持ってきてくれた
すべての想いも一緒に味わう
ことなのかもと感じました。
日頃、
子どもたちための献立を考える際、
いろいろと大切にしていることは
あるのですが、
いちばん何を思うかな?と
改めて考えてみました。
栄養バランスはもちろんですが、
こんな味だとおいしいかなということを
いちばんに考えているような気がします。
そして、
それを食べる子どもたちの姿を
思い浮かべます。
調理はイメージが大切です。
おいしい味のイメージをして
いかにそれに近づけていくか、
そして、それを食べて
よろこんでくれる人たちの
姿を想いながら作ります。
ある日のおやつ。
にじぐみを訪ねると、
小さな手ににそっとにぎられた
パンを目にしました。
おいしい顔で食べてくれる姿に、
幸せをもらいました。
イメージが現実になった瞬間です。