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だれかを思って
ひだまりがことのほか暖かく感じられ、
冬の訪れを実感するようになりました。
こんにちは。
2歳児もも組担任の荒川です。
寒くても屋外であそぶことが
大好きな子どもたち。
帽子をかぶり
外に出る支度をしている時から、
「おそとにいったら、
いっしょにはしろうね」と
友だちどうしで顔を見合わせ、
わくわくしている様子。
園庭や公園に行くと、
保育者も誘って
端から端まで走りまわります。
大人はすぐに息を切らしてしまいますが、
子どもたちはきらきらの笑顔のまま、
何度も何度も走っています。
身体を動かしたいだけでなく、
“いっしょ”に何かをしていることが
とても幸せなんですね。
こうして今年もいっしょに
過ごしてきたことで、
友だちの存在が
大切になってきているのがわかります。
朝、お部屋に少しずつ
子どもが登園しはじめる頃、
「きょう○○くん、くる?」
「△△ちゃん、もうすぐくるかな?」
と保育者に尋ねてきます。
ある日、積み木で
動物のお家をつくっていた子が、
もう一つお家をつくり、
もうすぐ登園してくる友だちの分も
用意してあげていました。
待っていた友だちが登園すると、
ニコニコ笑顔で駆け寄って
「おはよう。いっしょにあそぼ」と
言い、手を引いて
積み木コーナーへと誘いました。
自分のために作ってくれた
お家を見てぱっと笑顔に。
お互いの好きなあそびを
知っている二人は、
うれしそうに笑い合って
あそび始めていました。
喜ばせてあげたいと、
友だちを思っていることが伝わってきて、
見ている私の心も温まりました。
ままごとあそびの中では、
「○○くんのごはんをつくっているの」
「△△ちゃんのお誕生日の準備なの」と、
よく友だちのことを
頭に浮かべながらお料理しています。
また、お母さんになりきって、
お人形のモモちゃんに
そっと話しかけながら
お世話をしています。
「うんちがでちゃったの?
きれいにしてあげるね」と
おしりを拭いています。
モモちゃんを抱っこする手つきも、
両手で包み込むようにし、
とてもやさしくできるように
なってきました。
「おねつがあるのね。
びょういんにいこうね」と
モモちゃんの顔を見て話しかけています。
ママにいつも
やさしくしてもらっていることを
思い浮かべているんでしょうね。
おうちのみなさんに
愛しく思われ育った子どもたち。
日々の生活の中で、
一人あそびから友だちとのあそびを通して、
子どもたちは様々なことを感じ学んでいます。
良い人間関係をつくるために大切な、
思いやりややさしさの深さは
数値化できませんが、
それらは非認知能力といって、
生涯の学びに向かう力と
言われています。
しかし、教えられて
育つものではありません。
日々の生活やあそびを通して、
非認知能力が育っていくことを
願っています。
0歳児で入園した子からはじまり、
2年から3年の月日をともに過ごしてきた
友だちどうしのもも組さん。
これからも「だれかを思って」
いっしょに助け合い、
感じ合って成長していくことが
できるような環境を
大切にしていきたいと思います。