こととも保育園もりやま

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わらべうたを通して生まれる愛着関係

こんにちは。
もえぎ組担任の桂本です。

暑い日もありますが、
夕方になると涼しさも感じ始め、
少しずつ秋の訪れを感じますね。

もえぎ組が始まって、あっという間に半年。
自分の意思を声や指差しで
伝えてくれるようになったり、
支え歩きや歩行ができるようになったりと
成長を感じます。

新しい友だちも3名増え、
探索活動をしながらお気に入りの玩具を見つけ、
保育者とあそぶ姿が見られ、
どんなクラスになっていくのか
楽しみな私たちです。

 

こととも保育園ではわらべうたを大切にし、
集団生活の中で、
“丁寧に”“一人ひとりを大切に”する
保育を実現するために、
あそびの中で自然に歌って
関係を築いていくことを心掛けています。

今月入園したばかりのAくん。
慣れない環境や大人に

涙が出てしまう姿が見られますが、
担当保育士と一対一で関わることで
少しずつ愛着関係が形成されてきています。

「ンコー」(うんこ語り)、
「れぇろれぇろれぇろ」など、
目と目をお互い合わせて語りかけると
Aくんも「あうっ」。
“この人はちゃんと見ていてくれている”といった
安心感を感じてきているようです。

また、
「てんこてんこてんこ」と軽く手を握って、
顔の横ででんでん太鼓を
振るようにくるくる回すと、
キョロキョロしていた顔を
手に集中させて、
じっと見つめ始めました。

何度も繰り返し行うと、
次第に「んー!」と声を出して反応。
その声に、保育者も
「んー!」と返していきます。

自分が発した声が
違う声として返ってきたことで、
その先の保育者の顔を見つめる姿に、
まだ言葉が出なくても
子どもたちと会話をしている、
心と心が通じ合っている気持ちになりました。

 

「てんこてんこてんこ」の他に
「にぎにぎにぎ」と歌っていると、
その声や保育者の姿を見た
Bちゃんがやって来ました。
Bちゃんもまだ入園したばかりで、
不安感から涙が出ていたのですが、
担当保育士の声でのわらべうたに、
少しずつ安心感や開閉される手に興味を持ち、
落ち着いていきました。

入園してまだ間もないですが、
わらべうたを通してBちゃんとの愛着関係が
築かれてきていることを感じた瞬間でした。

水あそびから帰ってきたCちゃんとDちゃん。
お部屋でゴロンとしているところに
保育者も一緒に寝転んで、
「いーもーむーしごーろごろ」と歌いだすと、
ぬいぐるみのいもむしやお猿さんと
身体をゴロゴロし始めました。

手、または足の指を歌に合せて
親指から順に軽く押して、
最後に手の平や足の裏をくすぐる
『ふくすけさん』。

最初は何をしているのか
わからない表情をしていた子どもたちでしたが、
最後のくすぐりで笑顔に。

この最後のくすぐりがうれしく、
楽しかったようで、
何度もやっていくうちに歌を歌い始めると、
自分の足の指を触って
「うっ!」と声を出すように。
まるで「やって!」と
伝えてくれているようです。

目と目を合わせることで、
相手の気持ちを感じていくわらべうたは
大人との大切なコミュニケーションのひとつです。

表情や発した喃語で
十分に気持ちは伝わってきます。

“できたよ!”と傍で見ていてくれた
保育者の目を見てにっこり。

振り返った時に見ていてくれる
保育者がいて、目を合わせ、
「できたね」と認めてもらえることが
安心感や愛着関係を築いていくことに
つながるのだとなると思います。

これからもわらべうたを通して、
愛着関係を築き、
乳児期というかけがえのない時間を
大切に過ごしていきたいです。

 

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