こととも保育園もりやま

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ありのまま

時折あたたかな陽が差し、
待ちきれなくなった蕾が
ふっと顔を覗かせて
咲いているのを見つけました。

もうすぐそこに
春が訪れているのがわかります。

1歳児あさぎぐみ担任の荒川です。

 

寒い日でも、戸外へ出かけようと
声をかけると、
使っていた玩具をカゴや棚に戻し、
うれしそうに身支度へと向かう
あさぎぐみさんたち。

覚えた自分のマークのフックから
上着を外し、袖を通してみます。
うまくできなくて涙がこぼれることも。

まだまだ、大人にしてもらえる
安心感を求めている時もありますが、
同時に自分の力で挑戦したいという
場面もたくさん出てきました。

「じぶんで!」と言いながら、
その言葉が自分への励ましの
おまじないのようで、
時間をかけてがんばるうちに、
前身頃のボタンを全て
留められるようになった子もいます。

 

 

したいことがあるけれど、
うまくいかない。
友だちが使っているものを、
同じように使いたい。

自分の気持ちに一生懸命応えようとして
生きているあさぎさんたちは、
力強く泣いたり、
目の前にある友だちの玩具を
取ってしまうという形で
表すこともあります。
思いが強い時ほど、
言葉だけで上手に伝えたり、
自分の気持ちを落ち着かせることは
難しい年ごろ。

そんな時、まずは
「嫌だったのね」
「辛かったのね」と
思いを理解してもらえることで安心し、
次へと進む力が生まれます。

 

 

人は、持って生まれた能力が
“必要な時”に自然と
発揮されるようになっています。

うまくできないけれど、
できるようになりたい!
という葛藤が生まれて、
泣いたり怒ったりイライラし、
物や人にあたってしまう場面が・・・。

こんな時こそが成長のチャンス。
傍にいる大人は、見守りながら
優しく語りかけ、励まします。

自分の存在をありのままに受け入れられ、
共感的に寄り添われながら
待っていてもらえる。

自分を大切にしてもらえた
実感のある子は、
まわりの人のことも大切にすることが
できるようになっていきます。

 

 

同じ1歳児クラスの子といっても、
生まれた月の違いや性格、
興味の持ち方の違いなど、
一人ひとりみんな違う個性があり、
表現方法も様々です。

保育者(大人)が
頼りの全てだった春から、
だんだんと友だちとの関わりが
多くなってきました。

 

 

2種類あるパズルを
ふたりの友だちが向き合ってしていると、
片方の子がうまくはめられず
困っていました。

すると、自分の作業を止め、
しばらく心配そうに眺め、
「がーんばれ。」と励ます姿が。

そして、できあがると目を合わせて
一緒に「やったー!」と
喜ぶ場面がありました。

涙が出ている友だちを心配して、
そっと頭をなでてあげる姿も。

 

 

子どもたちは大好きな人の姿を
よく見ています。
そして自然に上手にまねをしています。
友だちと同じ物を持ってあそんだり、
同じ仕草をしながら笑い合う
あさぎさんたち。

笑ってくれる、
友だちが嬉しそうにしていると
自分も嬉しいんですね。

みんなちがう、
一人ひとりのありのままを
大切にしながら、
あたたかいつながりが
増えていくように見守り、
過ごしたいと思っています。

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