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おいしさのひみつ~だしのうま味~
朝夕の冷え込みが
一段と厳しくなり、
おでんやお鍋がおいしい季節に
なりましたね。
こんにちは、
管理栄養士の小川です。
しかやまの食事は
和食を中心とした献立で、
素材の味を活かした
薄味を基本としています。
そこに欠かせないのが『だし』。
煮物や汁物はもちろん、
離乳食や酢の物に加えたりして、
子どもたちがおいしく感じられるよう
味をととのえています。
そんな『だし』についての食育を
幼児さんたちと行いました。
まずは、あかねぐみさん。
だしで作ったみそ汁と
お湯で作ったみそ汁を飲んでみると、
「なんかちがう・・・」
「さかなのにおいがするー」
「どっちもおいしい」
いつもの食事の慣れた味とは違い、
『だし』のみの体験に
少し戸惑いつつも、
感じたことを素直に表現する
あかねぐみさん。
材料となる削りかつおと昆布には
興味津々。
「いいにおがする」
「おいしそう」
鼻と口をくっつけて、
食べちゃいそうになる子も!
やまぶき・るりぐみさんでは、
知っている食べ物の味について聞いてみました。
「あまい」「すっぱい」
「からい」「にがい」
「しょっぱい」と
次々に声があがります。
いつもの食事はどうかな?の質問に
「おいしい!」。
そう、おいしい(うま味)も
味のひとつなのです。
おいしさのひみつは『だし』。
みそ汁の飲み比べでは、
ほとんどの子がだしで作った方を
おいしいと感じたようです。
ところで『だし』って、
どういうもの?
実際に目の前で作ってみました。
まずはかつお節を削るところから。
シュッシュッという削る音に耳を澄ませ、
できたての削り節の姿や香りに
「わー」と目を輝かせていました。
湯の中で大きく広がった
昆布を取り出し、
たっぷりのかつお節を加え、
ザルでこすと・・・。
かぐわしいだしの香りに
部屋中が包まれました。
早速できたてを飲んでみると、
「うわ、おいしい!」
「ジュースみたい」
「もっとのみたい!」
いつもの食事にも
だしが使われていることを知り、
「だから、おいしいんだね」と
つぶやく声が聞こえました。
昼食ののっぺい汁とひじきの煮物を
いつも以上に味わい、
『だし』を感じているようでした。
乳幼児期からの
『だし』のうま味体験は、
繊細な味の違いやおいしさを感じる
味覚を育て、根付いていきます。
『だし』を活かしたしかやまの食事が、
子どもたちの生涯の味覚の土台となる、
おいしい記憶となるよう、願っています。