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おいしさへの探究心~大豆からできる食べ物〜

こんにちは、
管理栄養士の小川です。

この冬、最後の寒波がやってきた2月下旬、
来年のしかやまのみんなのために、
るりぐみさんと味噌を仕込みました。

材料となる茹で大豆を
大量に潰すところは
やまぶきさんもお手伝い。

一粒ずつ指で潰したり、手のひらで押したり…。
根気のいる作業です。

最初は「たいへんだな」「つかれたー」と
言う声も聞こえてきましたが、
よく潰した方が
おいしい味噌になると知り、
その後は黙々と潰し始める子どもたち。

単なる作業ではなく、
頑張っておいしいものを
作ろうとしている姿でした。

きれいに潰しきると、

「つぎはどうするの?」
「もっとやりたい!」
「たいへんだったけどたのしかった」

普段おとなしい子の積極的な言葉に、
食への興味を秘めていたことも知り、
その子らしさが発揮されてきたことにも
うれしくなりました。

次はるりぐみさんへバトンタッチ。
米麹と塩を混ぜ、
子どもたちが潰した大豆と合わせた後、
種味噌(昨年のるりぐみさんが作った味噌)を
入れました。
その瞬間、子どもたちから、
「おー」といううれしい驚きのような声が。
「おいしくなりそう!」とも。

”特別なおいしさが加わった”と
感じたようです。

最後に、丸めた味噌玉を一人ずつ
瓶の中に投げ入れ、封をしたら、
みんなで円陣を組み、
「おいしくな~れ」の想いを込めて
仕込み完了。

午後からはるりぐみで
豆腐屋さんを開きました。

普段はスーパーで買う豆腐、
どうやって作るのか興味津々です。

水に浸した大豆を
ミキサーでクリーム状にしたら
鍋で煮ます。

それを布でこして、ギューッと搾ると、
熱々の湯気とともに出てくる
白い液体に目が釘付け。

「それってとうにゅう?」
「のんでみたい!」

初めて飲むできたての豆乳に
「おいしい~!」
「だいずのあじがする」と大興奮。

さらに、にがりを加え混ぜ、
だんだん固まってきたら、
型に流して待つこと20分。

そっと型を外し、
白い固まりが出てくると、
「わー、とうふだ-!」
大きな歓声が上がりました。

早速おやつの時間です。

豆腐作りの大変さを目の前で見たせいか、
少しずつゆっくり味わう子どもたち。

まずはそのままで…
「おいしい~」の言葉通り、
豆腐だけをあんなにおいしそうに
食べる表情は初めて見ました。

昨年の手作り味噌で作った
甘みそダレとも相性抜群。

子どもたちと感動のおいしさを体験しました。

豆乳と一緒にできたおからは、
キッチンでクッキーに変身。

こちらも大人気!

大豆を余すところなく堪能しました。

乾燥大豆から
手間暇かけて作られる味噌や豆腐。

手作りし、そのダイナミックな変化を
目の当たりにするうちに、
子どもたちの中でおいしさへの
探究心が高まっていくのを感じました。

これはどうやって作るんだろう?
やってみたいな!食べてみたい!

そんな食への好奇心が
どんどん膨らむような楽しい食育を
これからも続けていきたいと思います。

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