2022/09/19

ことともキャンプを通して

こんにちは。
４、５歳児やまぶき、るり組担任の
西田です。

先日、毎年恒例の
「ことともキャンプ」がありました。
るり組になったら・・・と
子どもたちが楽しみにしている、
メインイベントです。

ここ数年はコロナ禍で
制限されることが多く、
その中で何が出来るだろうかと
悩みながら行い、
苦渋の決断をせざるを
得ないこともありました。

今年度のキャンプについて考えた時も、
感染状況を踏まえながら
出来ることを考えていきました。

とはいえ、
直前まで何があるかわからず、
ドキドキでした。

まずグループを決め、
グループ名を考え、
シンボルマークを描きました。

キャンプが楽しみで
仕方ない子どもたちは、
同じグループの友だちと
話し合う時から笑い声が絶えず、
肩を組んで意見を出し合う
姿も見られました。

絵を描く時も、
一人が勝手に先走るのではなく、
「ここは○○がやるから、
こっちは△△ちゃんがやって」と
順番や役割を決めたり、
「こういうふうにしようよ」
「いいねいいね」と
思いを一つにしながら描く中で、
紙を押さえたり、サッとシートに付いた
絵の具を拭く子もいて、
その気付きや友だちを思う気持ちに
感心しました。

当日はまず、
夕ご飯のうどんの
生地作りから始まりました。
栄養士のみつえさんが
生地をこねる様子を真似してみたり、
踏む工程では絵本の真似して
踏み踏みダンスをしたり、
なぜかザリガニの真似して
お腹で生地を温めたりと、
最初から楽しい雰囲気が広がります。

その後、
手作りの有松鳴海絞りのＴシャツを着て
２階のテラスに行くと、
そこは別世界。

特別なキャンプ場になっていて、
目を輝かせながら、
いつもよりたくさんおかわりをして
食事をしました。

喜びがあふれて
「この保育園でよかった」
「ずっとこのままいたい」
「小学校に行きたくない」という言葉を
この後、連呼していました。

自分でトッピングした
手作りピザをおやつに食べ、
寝かせておいたうどんの生地を
包丁を使って切り、
きれいなリボンや布を使って
フォトフレーム作りをし、
暗くなったウッドデッキで、
自分で作ったうどんの夕ご飯。

楽しいことが盛りだくさんの中で、
Aくんが「もうすぐママのお迎えだ」と
言ったのです。

「今日はお迎え来ないよ」
「お泊りするんだよ」と言われ、
動揺を隠せないAくん。

でも、実は他の子たちだって、
初めてのお泊りにドキドキなのです。

シャワーやドライヤータイムを終えると、
なんと虹色こいのぼりさんから
手紙が届きました。
一緒にクイズをしようって。
大好きな虹色こいのぼりさんからの
手紙に大興奮。
２人組になって順番に、
夜の保育園の探検です。

怖くて泣いてしまう子もいましたが、
励まし合い力を合わせて
クイズに答えていったら、
最後にはご褒美が待っていました。
にじいろこいのぼり印の
アイスクリームです。

この日はあいにく
雲が広がっていたのですが、
その時だけ星が数個見え、
満月も顔を出しました。

そして、屋根の上から
虹色こいのぼりさんが見守ってくれていました。
手紙にも、キャンプでドキドキな気持ちを察し、
見守っているよと書かれていました。
なんて素敵なことでしょう。
子どもたちは
「にじいろこいのぼりさんありがとう」と
何度も感謝の言葉を伝えていました。
こんなに心強いことはありません。
安心して、全員が
朝までぐっすり眠りました。

翌日は朝の散歩、朝食を終えると
保護者の方がお迎えに来てくれました。

楽しいことがいっぱいで、
「またキャンプしたい」
「このままお泊りしたい」と言いつつ、
お迎えを心待ちにし、
お母さんの姿が見えると
走っていく様子はかわいく、
でも、その表情は
ドキドキを友だちと一緒に乗り越えた、
成長した頼もしい笑顔でした。
このキャンプの意味はここにあると、
確信した瞬間でもありました。

今回、持ち物に関して、
細かくお願いをしましたが、
ご家庭でお子さんと一緒に
支度をして下さったお陰で、
子どもたちは迷うことなく
準備ができました。

この保護者の方々の御協力も、
子どもたちの成長に
不可欠だったと思いますし、
感謝の気持ちでいっぱいです。

乗り越えた達成感を味わったことで、
子どもたちはこれから
いろいろなことに挑戦していくことでしょう。

力を合わせることや話を聞くことの大切さも
感じているでしょう。

今後の保育園生活が
もっともっと充実するよう、
寄り添っていきたいと思います。