こととも保育園もりやま

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はぐみのでの学び

こんにちは、
フリーのゆりです。

昨年度まで
娘が通っていたはぐみのに
今はわたしが通わせて
いただいています。

この園で、
娘が安心して彼女らしく
彼女の中にある
可能性の芽をのばしていく中で、
娘だけではなく、
娘を通じていつの間にか
わたし自身も
安心して生活をしていく基盤を
この園から受け取っていたことに
気付いたからです。

彼女のしぐさや先生のまね。
生活のなかで話す言葉や歌、絵。
彼女からにじみ出るように
表現されるそれらに
娘だけではなく
わたしも安心していたのです。

絵ひとつとっても
【これが描けるようになった】という
できるできないの視点ではなく、
いろんな色を並べて塗り、
「おかあさん、きれいでしょ」と
自分の表現を楽しんだり、
【絵を描くこと】【色を楽しむこと】という
本質的なことを
身体や心で育んでいるなぁと感じたのです。

ここの園では
フリーや補助であるわたしたちも
毎月ミーティングをしますが、
そこでは一人ひとりが
あなたはそのことに対して
どう考えるか…と問われ、
ひとりひとりが考え、
自分の言葉で表現します。

先日のミーティングでは
布おむつについて、
『なぜそうするのか?』を
一人ひとりが掘り下げて考え
それぞれのその時に考えていることを
伝えあいました。
その時にこれが正解という
答えは出しません。

答えが簡単に出ないということは
とてもモヤモヤします。
これが正解と言われることの方が
うんと楽です。

終わらないモヤモヤを抱えて、
また保育や生活に戻るのです。

その中で、
わたしは布おむつをどう考えるのか…
おむつを替える時間は
どんな時間にするのか…
布おむつってなんだろう…
モヤモヤに向きあいながら、
自分なりのその時々の答えを探すのです。

また、座学だけではなく
手仕事をしながら
体感を通じて学ぶこともあります。

初夏には梅干しをつくりました。
梅が熟したころ、
一つひとつを丁寧に拭いたり、
へたをとって消毒した瓶に入れて
つけていきます。
ひと月ほどつけたら
おひさまに当てて乾かします。

文章で書くとそれだけなのですが、
梅仕事はそれはそれは
丁寧にしなければなりません。

梅が傷つかないように、
一つひとつ拭いて
へたをとって分けたり、
梅酢があがって赤しそを入れてから、
干すまでの間、
毎日かびていないか
気を配って観察をして
全体に梅酢がまわるように
毎朝、転がしました。

自分が忘れてしまった時に
他の職員がわたしの分まで
気にかけて下さった時もありました。

梅雨があけると
3日間おひさまが当たる場所で
干します。
そうしてできた梅干し。
なんとも格別な一粒なのです。

そして、その梅干しを
この暑さで倒れそうな時に食べた際、
これはただの
梅干しを食べるという行為ではなくて
大切な人たちと作った時間まで
いただいている…と感じて、
倒れそうな身体に
不思議な力が湧くのを感じたのです。

簡単には答えが出ないこと、
すぐ手に入ることではないこと、
それは今の便利な時代には
とてももどかしい時間に
感じるかもしれませんが、
言葉で表現する以上に
感謝にあふれた大切なもののように
思います。

その答えに迷う中で
すっと手を差し伸べて
くれるような瞬間は
人と話していたり、
生活する中でもありますが、
本を読んでいると、
時々はっとする瞬間に
出逢うことがあります。

はぐみのにロビーには本棚があって
副園長のゆみこさんが
出逢ってきた本が
手にとれるようになっています。

わたしも時々ここの本をお借りして
気づきをいただいたりしています。

この本は保護者のみなさまも
借りられますよ。

ぜひ、手にとって見てくださいね。

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