こととも保育園もりやま

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小さな気づき

木々の間から、
にぎやかにセミの声が
聞こえてくるようになりましたね。
今年も暑い夏がやってきました。

こんにちは。
お昼からそらぐみでご一緒している、
フリーのひとみです。

青々と茂る木々がこの時期、
グッと成長するように、
そらぐみの子どもたちの心の育ちに
時々はっとさせられる時があります。

ある日のおやつタイム、
みたらし団子が出た時のことです…。

「またこれ〜」
「まえもあったよね〜」

女の子たちが手を洗いながらおしゃべりです。

もちろん、同じメニューが
度々提供されることはありません。
毎日バラエティー豊かなおやつが準備され、
子どもたちはお昼寝の後、
「今日のおやつな〜に?」と、
いつも心待ちにしています。

「嫌いなの?」と聞くと、揃って
「すき〜❣️」と返ってきました。
なるほど、好きなおやつを見て心がはやる!
うれしい気持ちの表れだったんですね。

心を読むのは難しい…。
どれだけ一人ひとりの想いや
欲求に気付いてあげられるか…。

でも、気付いてあげられた時は、
その子と心の距離も縮まります。
時間を一緒に過ごしていく中で見えてくる、
本当の姿に敏感でありたいなと思っています。

時に、子どもたちは
言葉より行動で想いを伝えてくれることも…。

いつもは静かで淡々と、
いかにも問題ない”おりこうさん”の子が、
しゃがんで他の子のお世話をしている
私の後ろから、
そっと優しくハグしてくれて。

誰かなぁって振り向くと、
はにかんだように微笑んでいるんです。

”わたしもかまってよ〜”

心の声が聞こえてきます。
ちゃんと向き合って満たしてあげなきゃ…。

さて、先月初めから、
そらぐみに三人の赤ちゃんが登場しました!
もちろん、お人形さんだけど、
子どもたちにとっては
本当の赤ちゃんのように大切な存在。

抱っこひもを持ってきては、
そっと愛おしく触れる姿が。

でも、赤ちゃんは三人。
抱っこやおんぶで遊びたいお友だちは
当然その数を超えています。

私のもとに赤ちゃんにあぶれたA君が
「かしてくれなーい」と
悲しそうな顔で訴えてきます。
「じゃあ、おねがいしてみる?」と促し、
赤ちゃんを抱っこしているお友だちのもとへ。

以前なら「やだ〜」と即答で断ってた子が、
少し間を置いた後、
穏やかな口調で「…いいよ」と、
すんなり渡してくれたんです!

自分ももっと赤ちゃんと遊びたかっただろうに…。

「ありがとう」
自然とお礼が言えました。
よかったね。

セルロイドでできた
硬く冷たい赤ちゃんではなく、
触れて優しさがそっと伝わってくるような
布製の、それも、はぐみのの保育士が
心を込めて手作りした”赤ちゃん”。

そんなもの言わぬおもちゃの一つが、
そらぐみの子どもたちの心の成長に
大いに貢献していることに、
驚きとうれしさを感じています。

自分だけでなく、
周りの一緒に過ごす人たちの気持ちも
思いやれるなんて、
ステキですよね!

はぐみので過ごすそらぐみの子たちの
何気ない日常の中で、
私自身の心の目を凝らし、耳を澄まして、
本当の子どもたちの姿に
気づいてあげられたらな…と思っています。

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