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梅が熟成するように
こんにちは、管理栄養士の小川です。
7月に入り、
梅雨に戻ったような蒸し暑さですね。
こまめな水分補給や食欲が湧くメニューなど、
子どもたちが元気に夏を過ごせるよう
気をつけていきたいと思います。
梅雨入り前の6月初旬、
るりぐみさんが3グループに分かれて
梅ジュースを仕込みました。
毎日順番にビンを振り、
「うめがしわしわになってきた」
「こおりざとうがなくなったね」
「つやつやしてきれい」と、
じっくり観察していた子どもたち。
「はやくのみたい!」
「いつのめる?」と
期待に胸を膨らませていました。
先日ちょうど飲み頃になった
梅ジュースを頂きました。
一口目を飲んだ後、
「ふ~、おいしい~」と言って、
しっかり味わっていました。
他のグループのジュースも
飲み比べてみました。
「かおりもあじもちがう!」
「○○グループのはあまい!」
「いろがきれい」など、
同じように作った梅ジュースですが、
それぞれ違う味になりました。
気持ちを込めてずっと育ててきた
自分たちのジュース、
愛着も湧き、それはそれは
大切に味わっていました。
今年は梅仕事をもう一つ、
るりぐみさんと
梅干し作りをしています。
始まりは梅ジュースを
仕込んだ日のことでした。
梅から出来る食べ物
『うめぼし』の話をしていると、
「どうしてうめぼしっていうの?
ぼしってほし(星)のこと?」
これには実際に作るところを
見てもらいたいと思い、
早速梅干し作りを始めました。
しばらく塩漬けにした後、
赤しその塩もみを入れ、
色付けします。
赤しそに塩を加えて揉んでいると、
黒っぽい泡と汁が出てきました。
「これはアクっていうんだよ」というと、
子どもたちがすかさず
「アクって、あく(悪)のこと?」
アクがどんどん出てくる様子を見て
「うわ、ほんとだ、きたない、わるいやつだ」
「くさい!どくがはいってる?」
アク=悪で盛り上がりました(笑)
揉んだしそを梅のビンへ入れると、
段々きれいなピンク色へ染まっていくのを
不思議そうに見つめていました。
次はいよいよ外へ干す作業です。
「ぼし」の謎が解けるかどうか、
楽しみです。
まだ梅干しは完成していませんが、
子どもたちは
「うめぼしおにぎりつくりたい!」
「ゆかりもつくれるの?たべたい!」と、
今から夢が広がっています。
手をかけ時間をかけて
梅がじっくり熟成するように、
色々な食の世界に出会い、体感しながら、
食に対する『期待』や『あこがれ』を、
ゆっくりゆっくり育んで欲しいと思います。