こととも保育園もりやま

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森の中で培った力

寒さが一段と強くなり、
雪がちらほらと舞う日もある
今日このごろですが、
子どもたちは公園へ散歩に行くのを
いつも楽しみにしています。

2歳児もも組担任 、荒川です。

新海池公園まで歩き、
森の中に入っていくと、
子どもたちが好きで
よく行く場所に大きな木があります。

一度倒れかけたのか、
太い根がむき出しになって
横になっています。

傾いて伸びているその木は
とても生命力にあふれていて、
どっしりとした幹が途中からは
上へ上へとしっかり伸びています。

子どもたちは
「(鼻を上にあげた)ゾウさんみたい」と
言っています。

その木には思わず
触れたくなってしまう魅力があります。

むき出しの根が階段となり、
子どもたちは登りたくなるようです。

慎重に一歩ずつ、
足を置く場所を考えて進みます。

”どこをつかむといいのか?”を考えながら、
手を伸ばしています。

途中でくじけてしまうと、
下りられないことがわかるので
あきめないで登る子どもたち。

”ちゃんと登りきった”と
感じるところまで行き、
達成感で笑顔になります。

空につながるかのように
上に伸びた枝の先で、
緑の葉が揺れています。

一生懸命を楽しんでいる
子どもたちを見守り、
にっこりと微笑んでいるように見えました。

 

木の周りの落ち葉の上でも、
たくさん遊びました。

鬼役になると決めた子が
「いち、にい、さん、し…」と
数を数えだします。

はじめは数も正確に並んでいませんでしたが、
近くにいた子が仲間入りし大合唱しながら、
みんなで唱えているうちに、
「10」まで数えられるようになってきました。

そうやって、鬼ごっこや
かくれんぼが始まります。

いろいろな木が生息している中、
走り回ります。

ほとんど身体は隠れていませんが(笑)、
そんな安心感の中で、
友だちの笑い顔を確認し合って
追いかけています。

落ち葉で隠れた木々の根に
つまずいてしまうことも少なくありません。

森の中へ行き始めた頃は
すぐに泣いてしまっていた子どもたちも、
パンッパンッと服についてしまった
落ち葉や汚れを手で払い、
元気に再び走りまわるようになってきました。

斜面を全身の力を使ってよじ登る時も、
「ひとりで上れるよ、見ててね」と
得意気で見せてくれるようになりました。

落ち葉で滑りやすくて
苦労している子がいると、
先に上れた子が心配して見守りながら、
「がんばれ、〇〇ちゃん!」と
必死になって応援する姿も。

森の中ではいろいろな力を身につけて
自信にしているように感じます。

公園を入ってすぐの桜木の枝の先には
硬い蕾がついていますが、
寒さの中でまだまだ
じっと眠っています。

少しずつ膨らみ始めるのが
待ち遠しく思います。

「もうすぐ、あかねぐみさんなの」

自分の成長を喜び、進級を前にうれしそうに
そう言葉にするようになりました。

泣いたり笑ったりしながら、
いろいろな挑戦を重ねて
「自分でできる」を感じている
子どもたちです。

桜の花が開く頃がとても楽しみです。

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