こととも保育園もりやま

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育っていくといいな

七夕の飾りを見て、
「きれいだね」
「かわいいね」

願いごとが書かれている
短冊を見つけると、
うれしそうな笑顔。

日本の行事をまた一つ
楽しみにしています。

こんにちは。
もも組担任の原です。

虫を見つけると怖くて
近づくこともできなかった子どもたち。
(以前のブログでお伝えしましたね)

そんなもも組の保育室には今、
ダンゴムシさんとバッタさんのお家があります。

園庭や散歩先で捕まえては
「また遊ぼうね」と逃がしていました。

はじめはバイバイと逃がしていた子が、
「逃がしたくない!もっと遊びたい」と言い、
淋しそうな顔をするようになりました。

その姿を見て、
「じゃあ、どうしようか?」と聞くと
「お部屋に連れていく」

その言葉を聞いて
“子どもたちが興味を持った
今がチャンス”と、飼うことに…。

私たちも子どもたちと一緒に
絵本『ぼく、だんごむし』で
もっと知りたいと思いました。

 

「いたー!」と見つけた
ダンゴムシを虫かごに入れ、
「ダンゴムシのご飯は葉っぱなんだよ」と
落ち葉も一緒に入れます。

「石も持って行こう」と
小さな石も入れました。

「ダンゴムシにあげる」と
シロツメクサを入れていた
子もいました。

そして、保育室にある
飼育ケース(お家)に迎え入れました。

お世話をする時に、
キッチンからの差し入れ?の
野菜の切りくずを
「いっぱい食べてね」と入れます。

そして、その時間は
ふれあいタイムでもあります。

「かわいい」
「丸くなったねえ」
「(手の上で)歩いてるよ」

子どもの目が輝きます。

丸まった姿を見たくて指で押したり、
その逆で、歩いてほしくて
つまんで引っ張り、
ダンゴムシが半分に…
なんてこともありました。

こういう体験しながら、
力加減を知ったり、
”死んじゃってかわいそうだね”という気持ちに
気づいたりしているもも組さんです。

ダンゴムシには申し訳ないのですが、
貴重な体験をしています。

そして、新しい命の誕生も
見ることができました。

絵本で見た絵と一緒の
ダンゴムシのおかあさんのおなかに
白い卵のような物を発見。

「おなか、しろいよ」
「たまごなんじゃない?」
と興味津々。

数日経ち、小さな白いダンゴムシの赤ちゃんが!

その時、老眼の私は
「違う虫なんじゃない?」

でも、その虫が丸くなり…
赤ちゃんだ!と気がついたのでした。

また、散歩先で
ピョンピョン跳んでいるバッタも、
タイミングよく見て
捕まえられるようになりました。

草の間に隠れているバッタも
じーっと見て、
探せ出せるようにもなりました。

その虫眼で色の違うバッタにも
気づくことも!

はじめはなかなか捕まえられずに、
「とって!」と地団駄を踏んでいた子が
自分の手で捕まえた時には、
みんなで大喜び。

まだできない子もそんな姿に触発されて
手を伸ばすようになったんですよ。

そこで、
”バッタのご飯は細長い葉っぱなんだよ”と
あかね組の先輩に教えてもらい、
バッタさんのお家も作りました。

今では、バッタが
脱皮したものも観察でき、
「大きくなったのかなあ?」と
不思議そうな顔をしています。

たくさんいて、どのバッタが
脱皮したのかわからないのです(笑)

自然を通して、
今しかできない体験を重ねることは、
生きるための根っこ育てそのもの。

様々なものに触れ、見たり聴いたりして、
身体から伝わる感触や疑問や発見、
他の人が感じる気持ちなどの力が
育っていくといいなと思います。

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