こととも保育園もりやま

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頑張れ!ツマグロヒョウモン!

こんにちは。
2歳児もも組担任の岩尾です。

今日は最近あった素晴らしいできごとを
皆さんに共有したいと思います。

以前、ブログでも紹介がありましたが、
もも組には様々な種類のいきものが住んでいる
マンション「サンピーチ しかやま」があります。

今日はサンピーチに住んでいる
蝶のツマグロヒョウモンさんのお話です。

 寒い冬になっても園庭で、
ツマグロヒョウモンの小さな幼虫を
度々見つけてくるもも組さんたち。

ツマグロヒョウモンを幼虫から育ててさなぎになり、
そして長いさなぎの期間を過ごして蝶になると、
いつももも組の窓から外の世界へ
旅立たせてあげています。

ある日のことです。
さなぎから蝶になり、その日もいつものように
窓の外にツマグロヒョウモンを出してあげましたが、
一向に手から離れようとしません。

しばらくツマグロヒョウモンを
外に出しても飛び立てず、
「がんばれー!」
「寒いから外が嫌なのかなぁ」
「羽の調子が悪いのかなぁ」と心配していると、
強風が吹き、保育園の1階の屋根の上に
飛ばされてしまいました。

それを見ていた子どもたちが、
「かわいそうだよ。早く助けてあげないと!!」
「でも、どうしよう…」と言っています。

しかし、屋根の上に落ちてしまい、
ツマグロヒョウモンの姿は見えません。

そこでみんなの熱い気持ちを受け止めて、
私が屋根に登って
ツマグロヒョウモンを救出することにしました。

屋根の上でツマグロヒョウモンを発見しましたが、
ちょうど屋根の溝に入ってしまい、
羽も傷ついていました。

なんとか救出成功しましたが、うまく飛べず、
とても自然界には放せる状態ではありませんでした。

すると、
「みんなで育てたい!」という意見があり、
蝶になっても、もも組で育てることになりました。

蝶は育てたことがありませんでしたが、
図鑑で調べてみると、
砂糖水を好んで飲むことを知りました。

すぐにみんなで
キッチンの水野さんの所に行き、
砂糖をもらって、
砂糖水をつくってみました。

砂糖水をティッシュに染み込ませて
ツマグロヒョウモンを上に乗せてみると、
丸まったストロー(吸い口)を伸ばして
飲み始めているではありませんか。

羽が動き、だんだん元気になっていく姿に、
みんなも安堵の表情で見入っていました。

子どもたちの”助けてあげたい”、
”元気になって欲しい”という想いが
ツマグロヒョウモンにも届いたのだと思います。

その後、他のツマグロヒョウモンたちも、
どんどんさなぎから蝶になっていき、
またサンピーチで育てることになりました。

後で調べたのですが、
ツマグロヒョウモンは成虫になると寿命が短く、
1週間~2週間ほどしか生きられないそうです。

しかし、サンピーチでみんなが
愛着をもって大事に育ててきたことで
1ヶ月ほども元気に過ごすことができました。

部屋の中を蝶が元気に飛び回ったり、
もも組のみんなの指や頭にも止まってくれたり、
可愛いツマグロヒョウモンたち。

こんなにも蝶が人に
心を許して懐いていることは
なかなか見られない光景であり、
素晴らしく思います。

いきものとともに生きていくことで、
命の大切さにも気がつき、
子どもたちの心も動かされ、
探究心、思いやりの気持ちも
大きく育っています。

そして、もうすぐ、
もも組さんたちはあかね組へ進級します。
サンピーチの生きものたちも一緒に
進級できることを喜んでいると思います。

これからも楽しみがいっぱいです。

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