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食べる力につながる離乳食
しかやまの夏の風物詩、
玄関のアメリカバフウから
蝉の大合唱が聞こえ始めました。
本格的な夏の到来です。
こんにちは、
管理栄養士の小川です。
もえぎぐみの子どもたちは
午前中はテラスで水遊び、
その後、離乳食を食べ、ミルクも飲み、
午後はぐっすりお昼寝・・・。
園で過ごすはじめての夏を
ゆったりのんびり楽しんでいます。
離乳食は中期食から完了食まで、
ひとりひとりの成長に
合わせて作られています。
栄養や形態、味付けや
衛生面の配慮はもちろんのこと、
食べる様子なども
保育士、栄養士、キッチンで
こまめに共有し、
お家の方とも相談しながら
無理なくすすめていきます。
お部屋では子どもたちが落ち着いて
食事に集中できるよう環境を整えたり、
生活リズムをしっかり作ることを
心がけています。
すっきり目覚めてよく遊び、
お腹が空いて食事・・・。
このリズムを大切にしていくと、
入園してしばらくは新しい生活リズムや
環境に慣れず泣いていた子も、
安心して食事やミルクが
飲めるようになってきました。
離乳期は母乳やミルクを吸い飲むことから、
食べ物を咀嚼して
自分で食べる力を身につけていきます。
この力を育てるために、
離乳食は与える物ではなく、
子どもが主体的に食べるものとして考え、
介助にあたります。
例えば、スプーンはお口の手前に運び、
子どもが自ら顔を寄せて口を開けて
取り込むまで待ちます。
上唇が下りてきたら
そっとスプーンを抜く。
些細な動きですが、これを繰り返すことで、
子ども自身が上唇の感覚や筋力をしっかり使い、
複雑な咀嚼の動きを学んでいきます。
手で直接食べ物を触わったり、
つかんでは落としたりしながら、
食べ物の感触をいろいろ
確かめる様子が出てきたら、
見守りつつもそっと手を添えて
お口へ運んであげると、
そのうち自分で口へ!
自分で食べられるうれしさから、
食欲が一段と増してきました。
まだ食べることがはじまった
ばかりの子どもたち。
調子のよい時もあれば、その逆も然り。
気分や体調、食材の食感や味、
その場の雰囲気なども
敏感に感じとります。
生活リズムや主体的に食べる
環境を整えながら、
どんな姿もあたたかく
受け入れられる安心感の中で、
食べることが心地よいという
感覚が育まれ、
これからの食べる力に
つながっていくことを願っています。