おばけの世界へ
こんにちは。
あさぎ組担任の桂本です。
暑かった夏も
ようやく終わりを告げるかのように
だんだんと涼しくなり始め、
日が落ちるのも早まってきましたね。
この夏でまた一段と成長した子どもたちは、
友だちとの関わりを楽しんだり、
指先を使った玩具で想像したものを
イメージして作りあげたりしています。
そんなあさぎ組では、
現在ブームになっているものが
いくつかあります。
今回はその中の一つを
ご紹介したいと思います。
こととも保育園しかやまでは
年間絵本計画というものを作成し、
季節や子どもたちにあった絵本を
数ヶ月ごとに用意して読み合っています。
8月にはせなけいこさん作の
『ねないこだれだ』を用意し、
読み合っていました。
9月に入って、お部屋の絵本が新しくなり、
『ねないこだれだ』は絵本ラックから
一旦なくなったのですが、
ある日のプールあそび前のことです。
保育者が絵本を読み終え、
「それじゃあお外に行こうか」と
立ち上がった時、
Aちゃんが「ばけ、ない」と
絵本ラックを指差して訴えてきました。
「ばけ?」と思った保育者でしたが、
子どもたちがおばけのことを
「ばけ」と呼んでいることを思い出し、
そして、以前まであった
『ねないこだれだ』がないことで、
Aちゃんが探しているのだと思いました。
「おばけさんいないね、お外にいるのかな?」と
みんなでテラスへ出て探してみることに。
口元に手を当て、
「ばけ~!」と呼びかけ探します。
しかし、なかなか見つからず…。
「おばけの世界に帰っちゃったのかな?」と
ふと廊下の奥を見ると、
なんと窓際に座っているのを見つけました!
これには子どもたちも大興奮。
「ばけ!ばけ!」
「ばけ、いたー!」と
指を差して知らせてくれました。
「おばけさん見つかってよかったね」
「休憩しているのかな?」と、
お話しながらプールあそびを
楽しんでいたのですが、
しばらくして見ると、
またおばけさんがいません。
“いったいどこへ行ったのかな…“。
そんな思いで室内へ帰り、あそんでいると、
”絵本を読みたい”と
保育者にお願いしようとしたAちゃんが、
絵本ラックにいるおばけさんを見つけました!
うれしい再会の瞬間です。

廊下にいたおばけが
お部屋に移動していることに驚いたのか、
「怖い」とつぶく子もいましたが、
やっぱり気になってしょうがない
様子の子どもたち。
そこで、おばけさんとふれあいができるよう、
絵本ラックから下ろしてみることにしました。
まずは一人ずつ握手をしていきました。
そんな中、愛おしさからか、
頭を撫でてあげる姿も。
そして、
「おやつかな?ご飯かな?」と聞いてみると、
次々にお料理が運ばれてきて行列に。
最後は飲み物もたくさん飲んで、
おばけさんはお腹いっぱいです。
自分が作ったお料理や飲み物を食べてくれ、
「ありがとう」とお礼を言われた
子どもたちはニコニコでした。
『おばけなんてないさ』の歌詞に
「あくしゅをしてから おやつをたべよう
だけどちょっと だけどちょっと
ぼくだってこわいな」
という歌詞があります。
その歌詞のように握手をしてから
おやつ(ご飯)を食べて、
だけどちょっと(最初は)怖くて…。
おばけブームが始まる前から
時々この歌を歌っていた子どもたち。
本当に絵本や歌の世界に入り込んだみたいでした。
この日を機に、
子どもたちがもっとおばけに興味を持ち、
おばけの世界を楽しめたらと思い、
おばけや妖怪が登場する絵本を
いくつか用意してみました。
『こわめっこしましょ』という
鬼やゾンビなどと怖い顔対決をする絵本は、
最初はおぞましい顔に怖がる子もいましたが、
何度も読み合っていくうちに
子どもたちなりに同じ顔をしようとしたり、
声を出し始めたりしました。
また、「これは?」と聞いて
初めて見るおばけに興味を持ち、
名前を教えてもらうと、
早速「〇〇!」と自信あり気に
教えてくれるように(笑)
どんどんおばけへの関心や
知識が身に付いていっています。


自分たちの“好き”から
おばけの世界へと入り込んで
楽しんでいる子どもたち。
おばけを見つけると、
「一緒!」と言って喜んでいます。

この“好き”の気持ちが強ければ強いほど、
世界へと入り込んだ時はとても楽しく、
想像力が広がっていくと思います。
これからもおばけに限らず、
環境を整えながら、
いろいろな世界へと一緒に入り込んで、
わくわくしたり、不思議を見つけたりして
楽しんでいきたいです。






