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会話から生まれるあそび
日中はまだ暑さは続くものの、
朝晩になると
心地良い風が吹き始めました。
秋の訪れを感じる今日この頃です。
こんにちは、もも組担任の桂本です。
私たち保育者と保護者の方で、
おうちと保育園での様子や体調面などを
共有するツールのひとつとして
“連絡帳”があります。
その連絡帳を拝見し、
子どもたちとの会話の種、
言葉の引き出しになったらと思い、
「今日の朝ご飯は何を食べたの?」
「今日は何が楽しかった?」など聞くと、
「〇〇ちゃんはね〜」とお話してくれます。
ある日、
「お休みの日は何をしたの?」と
Aちゃんに聞いてみると、
「映画観たんだ!」と
教えてくれました。
そこから映画ごっこがスタート。
絵本をスクリーンに見立てて、
カバン、敷物、食べ物を用意。
アイクリップという挟んでつなげる玩具を
ポップコーンに見立てるなど、
その時あった物をよく覚えていることが
うかがえます。
主題歌らしき歌を歌いながら
楽しんでいるところに、
Aちゃんと仲がいい
Bちゃんがやってきました。
映画を観ていることを伝えると、
Bちゃんも早速真似っこ!
急いで同じ物を用意して、
二人で映画鑑賞…かと思いましたが、
映画というものが
まだよくわかっていなかったBちゃんは、
映画というよりピクニック気分でした(笑)
こうした日常の出来事もあそびへと変わり、
さらに友だちに広がっていきます。
また、
子どもたちにとって身近であり、
大好きな絵本もあそびへと
つながるものとなります。
あさぎ組の時から絵本が大好きで、
もも組になってから
『じごくのそうべい』という絵本が
ブームになりました。
そして、現在はお相撲が題材の
『はっきょい、どーん』が
ブームになっています。
絵本を読み合っていると
子どもたちから様々な疑問が飛んできます。
その疑問のひとつに
“まわしとは?”がありました。
ボタンがついた布製の棒状の玩具をつなげて、
まわしを作って
お相撲さんがつける
まわしであることを伝えると、
「つけて!」とお願いされました。
まわしをつけると、
絵本のお相撲さんと同じポーズ。
何か面白いことをしていると
興味を持ってやってきた子に、
「こうするんだよ!」と
やり方を教えてあげる姿が
見られました(笑)
この絵本を何度も読み合ったことで、
おうちで相撲中継を見たり、
相撲ごっこをするなど、
おうちでの過ごし方にも影響が出ており、
子どもたちが絵本から受ける力の
大きさを感じられました。
相撲ごっこは家庭だけではなく、
保育園でも子どもたちの間で広がっています。
まわしをつけるだけで嬉しく、
友だちと笑い合う子どもたち。
一緒に相撲ごっこをしたのが楽しかったようで、
保護者の方から
“「〇〇ちゃんとやったよー!」と
教えてくれました!”と話を伺い、
親子の会話に花が咲いたと思うと
嬉しい気持ちになりました。
これらの他にも、
お世話あそびやお店屋さんごっこなど
役割を持ったあそびを、
友だちと会話を楽しみながら遊んでいます。
「自分はこうしたい!」という
気持ちが強くて
トラブルになってしまうこともありますが、
その都度、仲立ちし、相手や自分の気持ちを
代弁、伝え合うことで少しずつ気持ちを
受け入れることができてきました。
子どもとの会話から生まれる
あそびを大切にし、
子ども同士の関わりを見守っていくとともに、
あそびの世界が広がっていけるよう
環境を整えていきたいです。