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ありがとうの気持ちを込めて
こんにちは。
4・5歳児合同クラス
(やまぶき・るり組)担任の河合です。
もうすぐ5歳児・るり組さんが
卒園です。
4月から一緒のクラスになり、
4・5歳児でバディを組んで
毎日生活してきました。
4歳児の子どもたちは、
今、るり組さんに
これまでのありがとうの
気持ちを伝えようと、
お別れ会を企画し、
その準備をるり組さんに
内緒で進めています。
「冠を作ってあげたい」
「毛糸でポンポンも作って
冠につけてあげたい」と、
普段のあそびの中で、
自分たちが楽しんでいること、
できることで、
るり組さんに喜んでもらえる
プレゼントを子どもたちと考えました。
「でも、ポンポン作ってたら、
るりさんにバレちゃうよ」
「じゃあ、自分の作ってるって
言えばいいんじゃない」と、
るり組さんにバレていないかを
心配する子どもたち。
内緒でというのがミソの様です。
しかし、4・5歳児合同クラスで
常に一緒に生活しているため、
冠を折っているのは、
さすがにバレてしまいます。
そこで、パーテーションを仕切り、
るりさんが卒園式の練習をしている間に
冠作りをしました。
しかし、
るり組さんが用事があって、
冠を作っているところへ
「入ってもいい?」と聞きにきました。
「えーっ、見ないで、見ないで」と
慌てるやまぶき組の子どもたちに対し、
るり組さんは
「大丈夫、大丈夫。
ぼくたち、何も見ないから」
「わたし、目つぶって取りに行くから」と
言います。
実は、るり組さん、うすうす、
やまぶき組が自分たちのために
何かしてくれていることに
感づいていました。
わかっていても言わないところが、
るり組さんは大人ですね。
「部屋をかわいくしてあげたい」
「カーテン閉めて、せーので目を開けて
部屋に入ってくるのがいい」
「上から何かパラパラって
落ちてくるのは(花吹雪)」と、
お別れ会当日の部屋の飾りつけや演出も、
子どもたちからのアイディアでした。
るり組さんがあそびの中で
輪つなぎを作っている姿から
ヒントをもらい、
輪つなぎを作って
部屋を飾ることになりました。
輪つなぎを作りながら、
「どんどんつなげよう」
「1,2,3,4…100もある」と
友だちと輪をつなげて
長くすることを楽しんでいました。
「バディさんの顔を描いて
飾るのもいいんじゃない」
「虹色こいのぼりさんとかも
描いたら喜んでくれるかな」と、
バディさんのことを思いながら
絵を描く姿もありました。
保育者が
「こんな歌もあるんだけど」と
『1年生おめでとう』という
歌を紹介しました。
「歌いたい」という子どもたち。
本当の歌詞とは別で、
子どもたちと相談して、
るり組さんバージョンの
歌詞を考え、
あまり大きな声を出さないように、
小さな声で聞こえないように
こっそり歌の練習もしています。
保育者が何も言っていないのに、
歌いながら自然と身体が動き、
「ねえ、お散歩のところは、
こうやってやるのは」と、
子どもたちが振付の
アイディアまで出してくれました。
子どもたちと相談しながら、
アイディアを引き出し、
「こうしたい」
「こうやったら、
るりさん喜んでくれるかな」と
子どもらしい発想で、
お別れ会の準備を進めています。
今までのありがとうの気持ちを
どう子どもたちなりに
表現するかを考え、
るり組さんが喜んでくれること、
驚いてくれることを楽しみにする
子どもたちです。
相手のことを思って、
相手が喜んでくれることを
考えられるくらい、
やまぶき組の子どもたちも
大きくなりました。
次は、自分たちがるり組さん。
その前に精一杯のありがとうが、
るり組さんに届きますように!