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伝統を使い続ける
こんにちは、
園長の金石です。
毎年恒例となっている
「有松鳴海絞り」。
保育の特色のひとつに
伝統文化にふれることを大切に考えて
こちらの体験が始まりました。
有松の「まり木綿」より
まりさんが来て下さり、
子ども達とともに
世界で一つの作品が
出来上がっていきました。
兄弟児の多いしかやまなので、
まりさんが始まる早々「〇〇ちゃん」と
園児の兄弟の名前を言いあて
その記憶力にびっくり。
継続していくことの
すばらしさを感じました。
3歳児はランチョンマットづくり。
初めての体験だったので少し緊張気味。
布を折って、木の板に
はめるまでの流れを真剣に聞いて・・・
さあ「色付け」になりました。
緊張気味の表情もほころび、
色塗りににんまりしながら
夢中になっていました。
そして、できあがりを
お迎えにきたお母さんが見て
思わず「すてき!」と一声。
今後ランチョンマットは、
園でのお食事の際に使っていきます。
自分で作ったランチョンマットを
引いていただくお食事は格別です。
4歳児は前回、作っているだけに
慣れたもの。
ランチョンマットよりも長い、
手ぬぐいで折っていくのが大変。
折ったらひっくり返して、
折ったらひっくり返してを
繰り返します。
こんな時に普段の折り紙での
経験が物をいう・・・と感じました。
5歳児は布も一番大きく、
大変なTシャツ。
それは憧れのTシャツ。
大好きなお兄さん、お姉さん達が
運動会の「バルーン」。
おおきくなったねの会の
「和太鼓」で着ていた
あのTシャツ。
作る前からイメージが広がっていて
「かっこいい色で作る」
「お花を作りたい」
「いろいろな色でやってみたい」と
リクエストがいっぱい。
混色をして
布の上で青色と黄色の
きれいな黄緑色になるのを楽しみ、
自分たちで黄色と赤色を混ぜて
橙色を作り上げて
みんなでシェアしていました。
世界で一つだけの
Tシャツができあがりました。
まり木綿さんは
有松鳴海絞りという伝統を
「鑑賞」するのではなく、
「使い続けていくこと」、
日々の生活に寄り添ったものづくりを
大切にされています。
私たちもランチョンマットを
日々の食事の際に使い、
手ぬぐいは今度のすいか割りや
夏まつりに使い、
Tシャツは色々な機会に着て、
まり木綿さんのお気持ちを
大切にしながら
使い続けていきたいと思います。