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保育理念

保育理念
穏やかで家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりの子どもを大切にし、
子どもたちが自分をかけがえのない存在であると実感し、
自己を発揮できるように、子どもたちの生活の環境を整え、
自立して生きていくための基礎となる力を培う。
保育方針
  • 大人への安心感や信頼感が育つように、子ども一人ひとりに丁寧に優しくかかわる。
  • 子どもにとって「第2の家庭」である保育園生活を通して、人間として生きていく大切な力を獲得できるよう、日々の生活とあそびをもっとも大切な活動と考え、安心して、楽しく過ごせる保育環境を整える。
  • 子どもにとっても、保護者にとっても、また、そこで働く職員にとっても、穏やかで幸せであるための環境作りに取り組む。
  • 大人は子ども同士が安定した人間関係の下で、自らを伸ばしていくことができるように、良い環境を与え、援助し、見守る。
  • 子どもの成長は家族と保育園の協力の下に実現される。そのために、家庭の文化、保育園の文化をお互いに高め合う。
保育目標
  • 人の言葉に耳を傾ける力を育てる
  • 落ち着いてじっくり遊び込める力を育てる
  • 良い人間関係を作る力(やさしさ、おもいやり、協力、ゆずりあい、我慢)を育てる
  • 豊かな感性と感覚を養い、感じる力を育てる
  • 好奇心、探究心、想像力を身につける

大切にしていること

どんな時も子どもたちの代弁者でありたい

どんな時も
子どもたちの代弁者でありたい

昔から「三つ子の魂 百まで」ということわざがありますが、私たちの園では、この言葉をこんなふうにとらえています。

三つ子 「生まれてから~3歳までの幼少期」
魂 「その子の基礎となる心の在り方」
百まで 「育ち、成長し、大人になっていく」

人格形成や身体が育つのに最も重要な幼少期、その子の基礎となる心の在り方は環境や経験を通して育まれます。そして、その育ちの段階は、一人ひとりのタイミングがあります。

そんな幼少期の子どもたちにとって「最善の環境でありたい」と思い、子どもたちの心を受け止め、「どんな時も子どもたちの代弁者」でいられることを強く願っています。

子どもたち、一人ひとりのそばにいつもいて、その子の目線になれるプロとして、育ちの段階を飛ばしたり急がせたりすることなく、時には子育てを経験してきた者として、「あの時、こうしていたらよかったな」と感じることや願うことを保護者のみなさまと共有させていただきたいと思っています。

手をかける

手をかける

日本には「手をかける」という言葉があります。今の子どもたちにとって必要なことは、「丁寧に手をかけられる体験」だと実感しています。

お母さんのおなかの中にいた時、子どもたちは温かで優しく、穏やかな環境の中で、安心して過ごしていました。園に来る子どもたちはおなかの中から出てきて、まだ数年しか経っていない人たちです。周囲の大人に養育してもらえなかったら、生きていけない存在です。だから、生きるために基本的なこと、衣・食・住にまつわること、生活リズムは大人が手をかけて伝え、丁寧に教えることが必要です。

たとえば、靴下の裏表がわからない、かかとの位置が理解できないなど、まだ自分できちんと履けないのなら、できるところまで自分で履いたら、頃合いを見て手伝い、きちんとを教えてあげる。隅々まで手を洗うことができない時は、大人が優しく洗ってあげる。そうすることで、きちんと手を洗うことが身につく。

「自分でできるでしょ」と手を放すのは、今の子どもたちには早すぎます。まだまだ親の覆いの中の自由であり、その中での自己主張です。また、子どもは忙しい時や大変な時こそ、「自分を見て」「後でじゃなくて今」とダダをこねて訴えてきます。子どもの集中力は数分です。それを理解し、大人の都合はいったん横に置いて、心も切り替え、子どもの言い分を聞き、手をかけてあげてほしいのです。

「手をかけてもらうこと」の経験は、目と目を合わせ、触れあう機会も自ずと増えていきます。そして、丁寧に自分のことができることは、「自分を大切にできること」につながります。

やがて、子どもから「もう自分でちゃんとできるよ」と羽ばたいていきます。その巣立ちをひとつずつ確認しながら、自分一人で立ち、生きていけるように、その子のペースを理解しながら寄り添って、大事に手をかけて育ててほしいと願っています。

心をそだてる

心を育てる

肌は「第2の脳」とも言われています。

肌感覚やスキンシップは共感や愛着、「大切にされた経験」として蓄積され、自分は大切な存在であり、ありのままの自分を認め愛することができる「自己肯定感」につながっていきます。

大人だって、自分が辛い時、信頼できる人から優しくされたり、そっと背中をなでてもらったり、寄り添って手を握ってもらったりすることで、気が楽になり、不安が和らぐ。そして、自分の心も温かくなり、元気をもらって、また一歩、踏み出す気持ちになります。

我が子に「どんなふうに育ってほしいですか?」と聞かれたら、多くの親が「思いやりのある子に育って欲しい」と、子どもの「心」の成長を願っていると思います。

しかし、「心」は大事だと思っても、実際に「心」を育てるには、どうやったらいいのだろう?と思います。

臨床発達心理士であり、身体心理学者である山口創さんは「心」を育てるには、まず、目の前にいる子どもの肌に触れ、身体の感覚を養うことが大切だと説いています。なぜなら、肌は「心」をつかさどる脳に最も近いからだと。

学校でいじめに遭った時、それまでに親や養育者からどれだけ抱きしめてもらってきたか、優しく触れられてきたかということが、人間不信や自信喪失に陥るのを最後のところで防いでくれる切り札になるともおっしゃっています。

そんなお話を聞くと、子どもたちに丁寧に触れることの大切さをしみじみと感じます。

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