してあげたい気持ち
並んでひらいた紫陽花の花びらが、
雨粒でより艶やかに咲いています。
0歳児もえぎぐみ担任 荒川です。
今年度は4月に
2人の友だちが入園しました。
お家の人から離れて、
不安がっていた春が懐かしくなるくらい、
今ではすっかり笑顔で探索しながら、
興味を持ったところへ
よちよち歩いて行きあそんでいます。
食後の午睡中、ふと目を覚ました時に、
きょろきょろと部屋の辺りを見渡す子がいると、
私たちは
「ここにいるからね」という思いで微笑み、
そっと触れます。
そして、安心してまた眠りにつく姿を見ると、
保育園での空間と人に
安心してくれていることを感じます。

1歳児あさぎぐみの部屋にあそびに行くと、
子どもたちは決まって
キッチンコーナーの玩具に
手を伸ばしていました。
もえぎぐみの部屋にも、
コップ、器、スプーンを用意してみると、
さっそく手にしてあそび始めました。
普段の保育園での食事では、
まだ保育者が介助スプーンで
口に運んであげて食べているのですが、
玩具のスプーンで器の内側を
混ぜるようにぐるぐると触れた後、
口に運んで「もぐもぐ」と口を動かし、
「おいし~」と言っているかのように、
にっこり笑って見せてくれました。
そして次に、
傍にいたくまちゃんの人形の口にも
スプーンを運び、またにっこり。
くまちゃんが笑っているのを想像しているのか、
愛おしそうに両手でぎゅうっと
抱っこをして満面の笑みを返してあげていました。


まだまだかわいらしい、
お世話をしてもらっている、もえぎさん。
実はお世話をしてもらっている時が
お世話をするあそびを
始める時なのだそうです。
おむつを替えてもらう。
おっぱいを飲ませてもらう。
抱っこしてあやしてもらう。
大人にしてもらって、
うれしいことが心に蓄えられ、
ぬいぐるみというかわいい存在をきっかけに、
”してあげたくなる”のだそうです。

子どもは大好きな人のことをよく見ています。
大人からあれこれと、
言葉で伝えられて学ぶことよりも、
大好きな人のしていることや
言っている言葉を真似して
獲得していくことの方が
多いのかもしれないなと思いました。
自発的に打ち込めるものがあって
「うれしいな」「楽しいな」を感じている時に、
振り返り、満面の笑みで
私たちを見つけて喜びを伝えてくれる姿が
とても愛おしいです。






