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夏まつり
盆が過ぎ、時折ふと頬に触れる風が
秋の気配を感じるようになりました。
1歳児あさぎぐみの荒川です。
8月の初め頃、
こととも保育園しかやまでは、
夏まつりを行いました。
玄関でみなさんを出迎えたのは、
るり組さんの〝手しごと看板〟。
日ごろから石鹸を削って手でつくる
しゃぼん玉を楽しんでいました。
絵の具で色をつけたらどうなるの?
ブクブクと吹いてみたら混ざるかな?
と探求心いっぱい。
紙の上に落としたら
きれいだろうな…の発想から、
紺色の紙にのせてみると、
「宇宙みたい!」
「お祭りみたい!」の声が。
夏の夜空を頭に浮かべながら
丁寧に折り紙で花火を折り、
一つひとつの文字を、
るり組さん全員で書きました。
そうやって、
今年の夏の楽しかった思い出が
映し出された看板が完成しました。
ふとした雨や感染症に
見舞われる心配もありましたが、
無事に開催することができました。
感染症から守るため、
クラス単位でのご参加に
ご協力いただきまして
ありがとうございました。
子どもたちはいつもと違う
浴衣や甚平姿がとても新鮮で、
友だちどうしで顔を見合わせ、
照れくさそうに笑い合う
幼児さんの姿が印象的。
パパが子どもの頃の
甚平を着てきたという子、
今回は一緒の参加はできなかったけれど、
兄弟がおそろいの甚平だった子など…
家族のあたたかい繋がりを感じる
お召し物に触れる場面もありました。
夏まつりの飾り付けがされ、
いつもと違う保育園に、
はじめは少しドキドキした
表情の子どもたち。
お家の方に寄り添いながら、
一番初めに「おめん選び」「さかなつり」
「もぐらたたき」「ヨーヨー釣り」…と
各コーナーでシールを貼りながら進むのに
ここでスタンプラリーを兼ねた
うちわを受けとります。
スタンプラリーの表面は、
この日この頃の思い出となりますようにと
子どもたち一人ひとりの
手がくわえられています。
受けとると、とてもうれしそう。
それぞれのコーナーで
楽しそうな声が聞こえてくる中、
「もぐらたたき」では熱が入り、
クラスによっては次第に
〝もぐらたたき大会〟が開催!
箱で作られた茂みから飛び出してくるのは、
モグラだけでなく、ワニも!
モグラをたたけば点数がつくのですが、
間違ってワニをたたくと
点数は引かれてしまうルール。
子どもたちの目は真剣です。
そして、
制限時間内の集中力は素晴らしく、
まわりで見ているお友だちも
親御さんたちも職員も、
思わず声を出して応援して盛り上がりました。
少し夕暮れにさしかかる頃に、
園庭で「盆踊り」が始まりました。
一度にたくさんの人が集まれないので、
るり組さんとやまぶき組さんの時間に
限らせていただきました。
しかやまでは日本の伝統を大切にしたいため、
「炭坑節」と「名古屋ばやし」を踊ります。
提灯のぶら下がる園庭で、
昼中にあそんでいるのとは
違う空気が流れていました。
もう何度も聞いて身体に染みついているようで、
流れる唄に合わせて身体が動く子どもたち。
ことばで盛り上がるのではなく、
伝統の踊りで夏の園庭が華やいでいました。
終えて出口に向かいながら、
「楽しかった~」と
口にしてくださる親御さん、
そして子どもたちの笑顔に接して、
夏まつりができて本当に良かったと思いました。
コロナ禍で人が大勢集まるお祭りを
感じる機会のなかった
お子さまも多いことと思います。
安全な中で、
人がお互いを思いやりながら、
あたたかく触れ合い楽しめることが、
これから少しずつ叶いまうすように。
子どもたちが、自分と人を大切に
笑顔で過ごしていけるように
見守っていきたいと思います。