日常の中の食育
体温を超える暑い日が
続いたかと思うと、
梅雨に戻ったように
雨が降り続きましたね。
気がつけば、お盆も終わり、
8月も残りわずかとなりました。
きびしい残暑をもうひと踏ん張り、
乗り越えましょう。
こんにちは、調理師のたかいです。
ブログでも何度かご紹介しましたが、
昨年度から始めた、
職員による梅仕事(梅干し作り)。
今年の梅仕事では、
紫蘇もみや梅を干す作業は
子どもたちが見ている中で行いました。
鮮やかな色の変化や、
出来上がり間近の梅の味見など、
ワクワクしながら興味深く見ている様子が
印象的でした。
この体験を通じて、
私たち大人も梅の扱い方、
手順などいろいろなことを学びました。
梅の香りに癒され、
鮮やかな色に感動し、
梅一粒一粒に手をかけ、
美味しい梅干しができるように願いながら
大切に作業を進めました。
作業を見ていた子どもたちの
キラキラした目を見て、
なんだか同じ思いを
共有できたような気がしました。
説明のようなことを
言う必要はないんです。
私たち大人の行動が説明よりも
大切なんだと感じます。
子どもたちのためだけの食育でなく、
私たちにとっても生きていくうえで、
いつも食とつながり学んでいくことが
食育なんですね。
そして、子どもたちにとっても、
参加する、やってみることだけでなく、
こういった日常を見てもらう、感じてもらう、
「計画書」のない食育も大切にしていきたいです。
そして、
どんどん食に興味を持って欲しいです。
食べ物の話をする際に、
写真や絵を見せるのではなく、
できるだけ実物を見て、触って、
におってもらっています。
朝、八百屋さんから届いた野菜や、
園で収穫された野菜を見るのも
いつも日常です。
ある朝、
みんなでにんじんを見ていたら、
エプロンをつけ、
お料理をする準備をする子がいました。
まるで、おうちでお母さんが
ご飯の支度をするかのようでした。
微笑ましい光景です。
また、さっそく粘土で
にんじんを作る子もいました。
子どもたちの中では、
見たこと、体験したこと、
いろいろなことがつながり、
世界が広がっていくのですね。
なにげない日常すべてのことを通して、
食に興味を持ち、食べることに
喜びを感じて欲しいと願います。
「食べること」は「生きること」ですものね。
毎日見ることができるこの笑顔。
子どもたちが、この丸窓から見る
調理室内の光景も、
食べることが幸せと
感じることにつながる
大切な食育のひとつなのかもしれません。