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自分で感じて確かめる
保育園の隣のマンションの軒下に
巣をつくってから、
つがいのつばめが気持ち良さそうに
空を飛びながら、こちらを見ています。
1歳児あさぎぐみの荒川です。
梅雨に入り、お日さまは気まぐれで、
顔を出したり引っ込んだり・・・。
その日の気候に合わせて、
テラスでは水に触れるあそびを
楽しんでいます。
お茶をみんなでしっかり飲んで
水分補給をしてから、帽子を被ります。
帽子の入ったラックには、
一人ずつ個々のマークが
付いているのですが、
もう自分のマークを覚えていて
サッと取り出します。
前と後ろはどっちだったかな?
自分で被ることもだんだんと
できるようになってきました。
そして、
お部屋の扉を開けてテラスにへ出ると、
スーッと走り出し、
まるでつばめが飛び出す時のようです。
冷たい水のままの
水栓から出るシャワーと、
温水から出るシャワーを用意して、
気温に合わせて使っています。
ジョウロに水を汲んでもらうと、
“自分のもの”と、
うれしくなって持って歩き、
傾けた時に流れ出す
水の形や感触をじーっと見て感じています。
スプレーボトルを初めて手にした時は、
何か操作をすることができる形状に
ワクワクした様子でした。
レバーを引くことで
中の水が噴射するとわかると、
目がキラキラに。
大人がそっと手を添えて
持ち方をアドバイスしてみますが、
何とか自分でもシューっとしたい一心で、
力の入れ方を自分の手の大きさと
相談しながら持ち方を考えます。
すると間もなく、
自分の両手、あるいは片手でも
レバーを上手に引いて
水を噴射させることが
できるようになっていきました。
うれしくて笑顔いっぱいです。
ジッパーのついた
透明の袋に入った水は、
足で踏んだりして力を加えると
形を変えます。
中に入っている物が
ゆっくり動くのもおもしろくて、
目で追って見ていました。
勢いのある水流で
容器に水を入れる時には、
音がします。
ペットボトルに入る時に
「ゴゴゴー」と大きな音がして
びっくり!
でも、手で持ったジョウロから
流れ出た水では「ちょろちょろ」。
容器の大きさや形、
素材の違いを感じながら、
自分の気に入ったものを見つけて、
試して、夢中になってあそんでいます。
お天気の良い日には、
弧を描くようにシャワーを
高く飛ばして出すと、
自ら体に当てたりしながら
くぐり抜けて楽しみます。
顔近くにかかった時には、
耳にどんな音が聞こえているのかな?
暮らしているすべての行動、言動は、
まわりにいる人たちに助けてもらったり、
見て真似てみたりしながら、
自分が培ってきたもの。
自分の感覚でやってみて
「できた」
「おもしろかった」と
感じ確かめたことを
選んでしています。
目に入るやってみたいこと、
できるようになりたいことを、
自分で感じて確かめる機会を、
生活のいろいろな場面で
楽しんでいきたいと思っています。
元気いっぱいにあそんだ後は、
しっかりと水分を摂ってから
着替えます。
汗を拭きとって
もらってさっぱりすると、
「あーたのしかった!」と
いう声が。
じめじめした気候を
吹き飛ばしてくれる
子どもたちの笑顔に
元気をもらっています。