こととも保育園もりやま

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「蒸す」って、なあに?

こんにちは、調理師の川原です。

寒さが厳しさを増す中、
頬や鼻を赤らめながらも
元気に遊ぶ子どもたちを見ると、
こちらも元気になってきます。

本年も「食」を通して、
子どもたちの健やかな成長を
見守っていきたいと思いますので、
よろしくお願い致します。

これから寒さも一段と厳しくなる季節。
そんな時に食べたくなる温かい料理。

しかやまでは、毎年1月に
この季節にぴったりな肉まん作りのクッキングを
幼児クラスで行っています。

毎年行っている肉まん作りでの出来事。

子どもたちが作った肉まんを
私たちキッチンスタッフが、
「キッチンで蒸してくるね〜」と伝えると、
子どもたちは「???」と、はてな顔。

「蒸すってなあに?」と
疑問に思った子が口にすると、
「焼くんだよ!!」
「揚げるんじゃない?」と
いろいろな意見が飛び交いました。

私たち大人がわかっている
「蒸す」ということも、
子どもたちには何のことやら…。

そこで今年は肉まん作りのクッキング前に
「蒸す」と「焼く」を知ってもらう機会を
つくることにしました。

まず、絵本の世界から
「セイロウさん」という絵本を読みました。

初めて読む絵本に
子どもたちは興味津々でした。

絵本にも出てきたセイロウが目の前に現れると、
「わぁ〜!!」という歓声が。
セイロウで「蒸す」の説明をする栄養士。
真剣な表情で聞いてくれました。

でも、“百聞は一見にしかず”です。
目の前で、クッキングのスタートです!!

ボールにホットケーキミックス、
砂糖、豆乳を入れ混ぜていきます。

ここから「蒸す」と「焼く」に分けていきます。

蒸す方はカップに生地を入れていきます。
そして、ガスコンロの上に置かれた
鍋の上のセイロウの蓋をあけると、
白い湯気が部屋中に広がり、
「わぁ〜!!」という歓声が。

そこに生地を入れた
カップを入れていきます。

焼く方はホットプレートに
生地を落としていきます。

ホットプレートは夏野菜ピザや五平もちの
クッキングで見慣れていることもあり、
歓声はありませんでしたが、
しばらくしてプツプツと小さな泡ができ、
ひっくり返すと「おぉ〜!!」と
歓声が聞こえました。

きれいなキツネ色の
ホットケーキの完成です。

蒸す方のセイロウには、
絵本のセイロウさんにも出てきた、
「蒸します、蒸します、蒸しますよ。
ふっくらおいしく蒸しますよ」と
かけ声をかけてパワーを送っていました。

パワーを送ったセイロウの蓋をあけてみると、
白い湯気の中からふっくら
蒸しパンが完成していました。

さっきまで同じボールにあった生地が
加熱の仕方の違いでこんなに違うものが
目の前でできるなんて…。

子どもたちのテンションは
上がりっぱなしです。

そして一番のお楽しみの食べ比べです。

できたてアツアツを
ふぅ~ふぅ~しながら頂きます。

「蒸しパンはフワフワしてるね〜」
「ホットケーキはサクサクしてるよ!!」
「味も違う!!」
「味はいっしょだよ!!」と、
いろいろな意見が飛び交いました。

五感を使って
「焼く」と「蒸す」の違いを
全身で味わってくれた子どもたち。

少しでも子どもたちの中に
残ってくれればと思います。

今度作る肉まん作りでは
「蒸してくるね〜」という
私たちの言葉に、
どうやって返してくれるか楽しみです。

今年も子どもたち、
一人ひとりに寄り添いながら、
「食べる力」=「生きる力」を
育んでいけるような食環境を
作っていきたいと思います。

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