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一人ひとりの声を拾って…~おわかれ遠足~

園内に差し込む
やわらかな日差しが、
今年度の残りわずかな時間を
そっと包み込んでくれている気がします。

主任の河合です。

そんな時間を惜しむように、
るり組さんが
おわかれ遠足に出かけました。

生き物が大好きな人たち。
ちょっぴり苦手だった人も、
入園してからずっと
一緒の友だちに刺激され、
関心を持つようになりました。

そこで選んだのが
「名古屋港水族館」。

その年のその人たちの
あそびの中から
行き先を決めていくので、
毎年行き先は違います。

 

水族館のカレンダーや
しおり・図鑑などを見て、
それまで思いきり親しんできた
ラキューを使い、
「海の生き物作り」が始まりました。

円形やカーブもお手の物…。
その手法を友だちと教え合って
どんどん広がります。

ちょうど冬に入った頃から
毛糸で「編む」こともしていたので、
思い思いの長さに編んで目を付けると、
「ひれを付けたいなぁ」の声。
一緒に考え、
「前に使ったフエルトを使いたい!」。

 

出来上がると、
手に持って泳がせたり、
友だちの生き物とあそんだり…。

そこで、担任が
水族館に見立てた机を
用意しました。

すると、
創造の世界はどんどん膨らみ、
「るり組水族館」の生き物が
増えていきました。

主体性を育てたいと考える時、
こうして子どもたちの声を拾って
キャッチボールを繰り返しながら
進んでいきます。

 

そして、溢れだすと、
積み木で水族館を作り始め、
その中に生き物を…。
建物にはトイレも階段もあり、
名古屋港水族館を
知り尽くしています。

見たい生き物がある!
ここでお弁当食べる!…と、
早く行きたい思いがいっぱい!

 

行きのタクシーの中では
「ドキドキする~、
ドキドキを止めたいから
寝てもいい?」。

そんなワクワクがいっぱいの中でも、
観るものを決めて
タイムスケジュールを
よく理解していたみんな。

シャチのトレーニング、
オーストラリア肺魚、
ウミガメのお話…と、
それまでのあそびの中から
膨らんだ目的は
盛りだくさんでしたが、
目的があるから
各コーナーでの集合も
移動もスムーズ!

ケープペンギンのお話、餌タイムでは
飼育員さんが通ると、
「ハイっ」と手を挙げて
「どんな魚を食べているんですか?」と…。

「知りたい」目的が
はっきりしているので
質問もしていました。

 

こんなふうに一年間、
あそびの中で一人ひとりの声を
拾い上げて積み重ねてきました。

もちろん、
「ひとつのこと」へのかかわり方は
人によって様々なので、
「みんな一緒に」ということは
言いません。

周りの様子から
「楽しそうだな」
「やってみたいな」と
心の変化が出てくることを待ちます。

そうすると、子どもたちは
「みんなで成し遂げた」
「楽しかった!」と感じられる…。

ひとつの目的に向けて、
子どもが自分で考えて表現して、
子ども同士の共感や
学び合いが生まれるような活動なら、
大人の想像をはるかに超える
「生きていく力」が育まれる…と、
改めて感じたおわかれ遠足への
取り組みでした。

るり組のみなさん、
いよいよ卒園式を迎えます。

大きくなって
おめでとうございます!

 

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