こととも保育園もりやま

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信頼する力

おぼつかない小鳥の鳴き声が聞こえて、
ふと近くの電線に目をやると、
少しふっくらした幼いスズメが
身体をぷるると揺らして
「ちゅちゅん」と泣いていました。

花も鳥も…
春は新しい始まりがいっぱいですね。

1歳児あさぎぐみの荒川です。

4月に新しいお友だち5人を迎えて
11人でスタートしました。

入園式ではお父さんお母さんの膝で
うれしそうに笑うかわいい表情を見て、
それぞれのご家庭の温かさが伝わってきました。

登園しはじめの頃は、
お家の方と離れる時には寂しくて
涙が出てしまった新入園のあさぎぐみさんも、
ゆったりと抱っこし、語りかけながら
一緒にあそんでいると、
だんだんと表情が柔らかくなり、
にっこりと笑いかけてくれるようになりました。

服を引っ張り〝ねえねえ〟

「なーに?」と
目線をあわせて聞いてみると、
お願いしたいことや、
一緒にあそびたい玩具のあるところに
連れていってくれて、
気持ちを伝えてくれます。

何度も読んで、とても好きな絵本
「だ・る・ま・さ・ん・が・・・!」と
私が左右に揺れながら語り始めると…。

もうみんな何が始まるのか知っていて、
顔がぱっと明るくなります。
一緒にリズムよく揺れながら次の頁で、
どてっ!!(笑)
ぼくも!わたしも!一緒に どてっ!!

声を出して大笑い!

目を合わせて同じことを、
同じタイミングでするのが、
とっても楽しいんですね。

最後の頁はだるまさんが にこっと笑います。
あさぎさんたちも一緒に にこっ!
ほっぺたに手を当ててて
かわいいポーズをしてくれます。

この前まで知らなかった人や
お友だちだけれども、
笑顔を見せ合うことでうんと距離が縮まり、
過ごし始めたばかりのこのお部屋が
あたたかい場所になっていきました。

 

それでもお迎えの時間に
お家の方の顔を見つけると、
ほっとして緊張がほぐれて、
「えーん(涙)」と泣けてしまう子もいます。

お家の方にぎゅっと
抱っこしてもらってから、
もう一度こちらを振り返ると、
今度は安心して笑顔で、
ばいばい と手を振ってくれます。

そんなドキドキをくり返しながら、
次の朝、自分の足で歩いて
保育室に入れるようになる瞬間があります。

このお部屋にいても大丈夫なんだという
安心や楽しくあそびたいという期待を持って、
私たちの胸に飛び込んできてくれた時には、
とてもうれしい気持ちになりました。

抱っこしてほしい、
絵本をよんでほしい、
あそんでほしい…。

思ったことを伝えたら
(泣いたら)叶えてくれた。
不安な時に安心できるまで寄り添ってくれた。
どんな時の自分もすべて
受け入れてくれるという
安心感をもらっていると、
次第に自分の足で前に進むことが
できるようになります。

ご家族からのあたたかい愛情で
満たされていることが伝わってきます。
私たちはそんな家庭に近づくことのができる
“第二の家庭”でありたいと思っています。

お家の方が信頼して、
私たちにお子さまを預けてくださって
ありがとうございます。

毎朝、朗らかな笑顔で
「行ってきます」とお部屋を後にする姿、
そして午後には必ず迎えに来てくれて、
その時のやさしい笑顔を
お子さんはしっかり見ているんですね。

小さな胸の中にも信頼する気持ちが育って、
前に進むことができるように
なるんだなと感じました。

そんな愛情いっぱいの
つながりを目の当たりにして、
私たちはとても温かい気持ちに
させてもらっています。

新入園の子も、進級した子も、
あさぎさんみんないっしょに
きらきらの笑顔であそぶようになった今、
これからもたくさんの楽しいことを
いっしょにしていきたいと思っています。

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