こととも保育園もりやま

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食の世界が広がる経験

ひと雨ごとに春めいて、
園庭の花壇にはチューリップの芽が
顔を出しました。

こんにちは管理栄養士の小川です。

先日の節分では、
紙を小さく丸めた物を大豆に見立て、
見事、鬼退治をしてくれた子ども達。

今度は食べ物としての大豆にも
親しんでもらおうと、
豆腐作りを行いました。

当初はるりぐみさんに
様々な工程を体験してもう予定でしたが、
コロナ禍での安全面を考慮し、
ウッドデッキでの豆腐作りを
自由に見学してもらう形となりました。

前日に豆腐の絵本を読み、
大豆にも触って、
固さやツルツルした感触、
匂いなども確かめていた子ども達は、
一晩水に漬けておいた大豆を見て
「おおきくなってる!」
「えだまめみたい」と大興奮。

 

ミキサーにも興味深々。
その音と迫力
(大豆があっという間にドロドロに変わる様子)に
くぎ付けになりながら、
「がんばれ、みきさー!!」と見守ります。

ペースト状になった大豆を鍋で煮ていくと、
今度は泡がブクブク湧いて青臭い匂いが。

「くさーい」
「せんざいみたいだね」と言いながら
鍋をのぞき込みます。

 

しばらく煮て、
豆腐のいい香りに変わってきたら、
布袋に入れてしぼります。

湯気に包まれながら出てきた
白い液体が『豆乳』。

早速できたてを試飲した感想は、
「ほとんどとうふだ」
「しょうゆがほしくなるあじだね」
「よくわからない」」
「あまーい」

「残った『おから』はおやつになるよ~」
という言葉に、
「おからアイス?」
「おからせんべい?」と、
夢中で考え始める子ども達。

『おから』の知名度も上がりました。笑

 

いよいよ豆腐作りの最終工程です。
豆乳を加熱してにがりを加えて
少し混ぜます。

だんだん固まる豆乳を
不思議そうに見つめる子ども達。

意外だったのは、
その後に登場した枠型
(固まった豆乳を流し込む枠型)の方に
関心が集まったこと。

「なぜしかくいかたち?」
「どうしてあながたくさんあいてるの?」
「でてきたきいろっぽいしるはなに?」
「だし?」

初めて見る光景に好奇心全開です。
すると今度はみんなで考え始め、
色々なアイデアを出し合ううちに、
何となく正解に近づいていくのですから
不思議です。
またその会話の楽しいこと!

 

 

型に入れてしばらくおいた後、
水の中で布を優しくほどき、
ようやく豆腐が完成しました。

 

出来上がった豆腐は、
そのまま・だししょうゆ・甘味噌だれの
3種類で食べ比べ、
おからはクッキーとなり、
大豆づくしのおやつです。

「だいずってすごいね」
「とうふおいしい」
「だしのあじする-」
「みそさいこう」

嬉しそうにひと口ずつ
大切に味わう子ども達。
これまで体験してきた
“だしの味”や“味噌づくり”も
つながっているように感じました。

 

そして後日、保護者の方から、
今までで苦手だった豆腐が、
この豆腐作りをきっかけに
大のお豆腐好きになり、
毎週行っている絵本の貸し出しで
『おとうふやさん』という
絵本を借りてきたり、
お家でもよく食べるように
なりました…という
とても素敵なコメントをいただきました。

 

 

コロナ禍において、
今まで通りの食育が
難しい状況ではありますが、
安全に配慮しながら、
子ども達の食の世界が
広がるような楽しい経験を
これからも大切にしていきたいと
思います。

 

 

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