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人形がいる部屋
こんにちは。
4・5歳児合同クラス
(やまぶき・るり組)担任の
河合です。
こととも保育園の保育室には、
人形の赤ちゃんがいます。
名前をつけて、
本当の赤ちゃんがいるかのように
お世話をしてあそんでいます。
「人形がある部屋」なのではなく、
「人形がいる部屋」と考え、
あそびを展開しています。
今の4歳児の子どもたちが
3歳児クラスだった時、
あおちゃんとあかねちゃんという
2人の赤ちゃん(人形)がいました。
3歳児から4歳児に進級した時、
ふたりは外国へ引越しを
することになりました。
こんな手紙が、
あおちゃんとあかねちゃんから
届きました。
子どもたちは「えー」っと驚き、
「わたしたちも返事を書きたい」と
言いました。
あおちゃんとあかねちゃんに
返事を書いたのですが、
どこにふたりが
住んでいるのかわからず、
返事を送れないでいました。
すると、しばらくして、
あおちゃんとあかねちゃんから、
また手紙が届きました。
なんと、ふたりは
中国にいることがわかりました。
子どもたちは中国がどこにあるのか
地球儀や地図で見て、
「あおちゃんとあかねちゃん、
ここにいるんだよね」と話をし、
一気に中国という国が
身近になりました。
手紙には
あおちゃんとあかねちゃんが住む
近くの滝で、
こいのぼりが滝登りの練習をしていて、
名前を聞いたら
「しかやまからきた虹色こいのぼり」
だと聞いて、驚いたということが
書かれていました。
るり組の子どもたちが作った
虹色こいのぼりが、夜の間に、
中国まで行き、
滝登りの練習をしていることを
知った子どもたちは、
「虹色こいのぼり、すごい」
「がんばってるんだ」
「そうだ、虹色こいのぼりにも手紙を書こう」
と言って、
こいのぼりに手紙を書いたり、
柏餅を作ってプレゼントしたりしました。
こいのぼりの肩もみを
してくれる子もいました。
手紙にあった5月2日、
虹色こいのぼりから
手紙とショウブが届きました。
子どもたちは虹色こいのぼりが
龍になれたことを知って
大喜びしました。
そして、
虹色こいのぼりからもらったショウブで、
ショウブ湯をしました。
足をショウブ湯に入れて、
「わ〜気持ちいい。力がわいてきた」と
パワーをもらっている様子でした。
手をショウブ湯に入れると、
こまを練習している子は、
「なんかコマができるようになりそう」と
言っていました。
そして、
虹色こいのぼりに乗せてもらい、
一緒に空を飛んでいる
気分を味わいました。
4・5歳児クラスの子どもたちの
誰一人として、
あおちゃん、あかねちゃんのことを
「そんなのウソだ」とか、
「だって人形でしょう」とは言わず、
本当の友だちのような存在に
感じていることがよくわかりました。
これから先も、
あおちゃんとあかねちゃんは、
世界の様々な国へ引越しをする予定です。
その度に、新しい国のことを、
「あおちゃんとあかねちゃんがいる国」として
身近に感じてくれることでしょう。
大人のわたしたちも、
わくわくしながら楽しんでいます。