こととも保育園もりやま

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運動会を通して学んだこと

こんにちは。
4、5歳児やまぶき、るり組
担任の西田です。

前回に引き続き、
運動会について紹介したいと思います。

 

るり組の競技の中に
「レッツトライ」と言うものがあります。

跳び箱、縄跳び、鉄棒、竹馬の中から
自分の得意なもの、見せたいもの、
好きなもの、頑張ってきたものを
2つ選び、披露します。

 

るり組にとって保育園最後の運動会、
お父さんやお母さんに
かっこいいところを見せたい、
見てほしいという思いが強く、
運動あそびにも熱が入ります。

 

 

そんな中で、縄跳びの縄を回すことも
ままならなかったAちゃんが
跳べるようになってきました。

とはいえ、
1回跳ぶと1メートルほど
前に進んでしまう跳び方です。

 

この跳び方では疲れますし、
まだまだ先は長いだろうと
思っていたのですが、
Aちゃんは諦めません。

繰り返し繰り返し、
根気よく挑戦するうちに、
その場で10回跳べるように
なったのです。
まさしく努力の賜物です。

 

 

Bちゃんは跳び箱が
跳べるようになりたくて、
何度も挑戦しているのですが、
なかなか思うようにいきません。

周りの子たちが跳べるように
なってきた中で焦りもあるでしょう。

Bちゃんは鉄棒も縄跳びも得意なので、
運動会では跳び箱はやらず、
その2つを披露すると決めましたが、
変わらず跳び箱コーナーにも来て
チャレンジを続けていました。

すると、運動会前日に
初めて跳ぶことができたのです。

当日やるやらないに関係なく、
諦めずに挑戦し続けた結果です。

それで自信がついたからか、
連続逆上がりがいつも以上に
軽やかでした。

 

 

Cちゃんは跳び箱を
披露することに決めましたが、
まだ跳べたことがありません。

踏切のタイミングが合ってきて、
形も良くなってきたのですが、
最後のところでブレーキが
かかってしまいます。

どうしたら跳べるのか?
たくさん考え、たくさん挑戦してきた
成果がなんと、当日初めて
成功するというかたちで表れたのです。

本人もビックリで、
一瞬何が起きたのか
わからないほどでした。

 

 

その他にも、以前は跳べたのに
跳べなくなっていたけど跳べたとか、
今までの最高記録が出たとか、
この緊張する場面で、
驚くような結果を見せてくれた
子どもたちのパワーに感動しました。

 

できたことだけでなく、
まだできないけどやってみよう、
見てもらおうと挑戦する姿勢にも
感動しました。

竹馬で歩けたことがない、
逆上がりが成功したことがないけど、
諦めない姿はとてもかっこいいです。
それを応援してもらえたこと、
見守ってもらえたことは、
次への意欲に繋がります。

 

「レッツトライ」は
できることを見せる場ではなく、
子ども自身が自分で選び、
諦めずに挑戦する姿勢、
真剣な眼差しを見てもらう場なのだと
改めて感じました。

 

るり組はパラバルーンにも
取り組みました。

「レッツトライ」とは違い、
自分だけでなく、
みんなで気持ちをひとつにし、
協力しあわないと完成しません。

とても難しいことです。
でも、ことともキャンプを経験し、
いろいろなドキドキ感を乗り越えた
仲間とだから気持ちが通い、
一つひとつの喜びを積み重ねられたのです。

運動会前日には
みんなでバルーンを
きれいに拭きましたが、
「いつもありがとう」と
感謝の言葉がたくさん聞かれ、
抱きしめる姿も見られました。

立派に演舞するだけでなく、
物を大切にする気持ちも育っています。

 

 

運動会を通して、
できることが増えたことは
もちろんすごいことですが、
いろいろな心の動きを経験した
子どもたちは、
自信をもって新しい目標に
向かっていくことでしょう。

そして、そんな素敵なるり組さんと
一緒に運動会を楽しんだ
やまぶき組さんにとって、
より憧れの気持ちは
膨らんだことでしょう。
今後が楽しみです。

 

温かく見守って下さった
保護者の方々、
ありがとうございました。

 

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