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おいしいね
冷たい風に舞いながら
色づいた葉が落ちる季節と
なりました。
街はクリスマスの飾り付けで
華やいでいますね。
こんにちは、
0歳児もえぎ組の荒川です。
春から少しずつお友だちが入園して、
秋にはもえぎ組は7人となりました。
今年のもえぎ組さんは皆もう
お誕生日を過ぎていて、
「完了食」や「未満児食」に
ステップアップしています。
それでも、生まれてまだ
一年足らずのもえぎ組さんたちは、
おっぱいやミルクを飲んでいた生活から、
口で食べるという世界が始まったばかり。
初めて見るものや口にするものには
慎重になる子もいます。
「これは〇〇だよ。おいしそうだね」
とお話ししながら、
保育者がスプーンで口に運びます。
ほんとだー!というような
嬉しそうな笑顔を
見せてくれることもありますが、
ぺっと口からお皿に出してしまう
こともあります。
これはなんだろ?と
出したものを確かめてみて、
自分でまた口に入れてみたり、
いやだ!という気持ちを
一生懸命伝えてくれることもあります。
きゅうりを口にする度、
眉をひそめていた子に、
「ぽくぽくぽくってたのしいな」と
リズムに合わせて笑いかけながら
咀嚼の音が楽しいことを伝えていると、
同じようにお口を動かしてごっくんし、
ニッコリ笑顔。
「おいしいね。ぽくぽくぽくって、
いいおとね」の声に、
2口目を欲しいときゅうりを指さす姿。
それからは、きゅうりが
食べられるようになりました。
いつもは食べていたのに、
急に嫌がって食べなかったり(笑)。
日々、気持ちの変化もあり様々で、
好き嫌いの味の好みも
まだまだ模索中なんですね。
子どもたちはこの世にあるものと
接し始めたばかりで、
どうやって生きていこうかと模索中。
わくわく、ドキドキ、
でも、不安で
自分の身を守ろうとする力が働き、
「わーん!」と
強く泣いてしまうこともありますよね。
そんな時は
一生懸命に生きているんだなあと
感じます。
ことばでの表現がまだうまくできない
もえぎ組さんたちは、なおさらですね。
嫌だという気持ちを爆発させていたら、
まずは受けとめて待ってみます。
傍で一緒に共感してもらえることで
安心できて、
やがて挑戦してみようという力に
変わっていきます。
食事の場面では、今、
手づかみで感触を確かめたり、
自分でもスプーンを握って
すくってみたりして食べています。
どの子も、少しずつ少しずつ、
上手に噛めたり、食べられるものが
増えてきました。
食事の時間が始まると、
自分の番が来るのが楽しみで
とっても嬉しそうです。
一人ひとりの得意不得意も
表現の仕方も違いますが、
表情や仕草から感じていることを読み取って、
「おいしね」がたくさん感じ合える、
何よりも“楽しい時間”であることを
願っています。