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新聞紙って、おもしろいな
外に出れば、
まだまだ汗ばむ季節ではありますが、
少しずつ日が落ちるのが早くなり、
秋の訪れを感じる今日この頃。
太陽の光が照りつける中、
水あそびをおもいっきり
楽しんでいる子どもたちです。
こんにちは、
あさぎ組担任の桂本です。
今年の夏は
例年に比べ、雨の日が多く、
思うようにプールあそびが
できずにいました。
テラスに行く時は
お茶を飲んで、帽子を被ってから
行くのですが、
4月から大切にしてきた日課を
覚えている子どもたちは、
お茶を飲んだあと、
帽子を被らないことに
「あれ?」とでも言いたげな表情。
中には泣き出してしまう子も…。
プールあそびをしたくて
たまらなかったようです。
そんな子どもたちを見て、
現在読みあっている
『みずちゃぽん』という絵本から
水を感じられたらなと思い、
また、室内でも
プールあそびを楽しめたらいいなと、
新聞紙やビニールプールを用意して
環境を整えてみました。
新聞紙を持ってきた瞬間
「なになに?」と集まってくる
子どもたち。
私たちが“ビリビリビリ”と破いてみせると、
真似して破り始めました。
“ビリビリ”という音、
スーっと入れる力や早さによって
さまざまな方向に
破れていく感覚が面白く、楽しくて、
どんどん小さく破いていきます。
すると、小さくなった新聞紙を
かき集める子が現れました。
そして、ひと通りかき集めると、
1人の子が
「いくよー、あめだー!」と
両手いっぱいの新聞紙を
宙に舞いあげました。
どうやら、小さくなった新聞紙を
その時降っていた雨に見立てたようです。
そこから、室内に
たくさんの雨が降り注ぎました。
その度に
「あめこんこん、ゆきこんこん♪」と
歌が聞こえてきて、
子どもたちの中でわらべうたが
染みついているんだな…と
嬉しい気持ちになりました。
新聞紙は雨だけではなく、
違う水にも変身します。
部屋に置いてあるダンボールの囲いに
破いていった新聞紙がたまっているのを
子どもたちが発見。
1人がゆっくり片足ずつ中に入った後、
「お風呂みたいだね」と声を掛けると
「あったかーい!」と言って、
本当にお風呂に入っているような
気持ち良さそうな表情をしていました。
雨やお風呂と、
さまざまな水に見立てて
楽しんでいる子どもたち。
ここでビニールプールの登場です!
大好きなプールあそびで使う
ビニールプールが室内にあることに、
子どもたちは大興奮。
何も入っていないビニールプールの中に、
みんなダイブ。
その上から保育者が
「ジャバ〜」と水に見立てた
新聞紙を流すと、
「わー!」と大きな歓声があがりました。
手でバシャバシャと
新聞紙を叩いている姿に、
新聞紙のこすれる音も相まって、
まるで本物の水面を
叩いているかのように感じました。
また、
大好きなお友だちと一緒に、
満面の笑みでバシャバシャして
楽しむ姿に
微笑ましい気持ちになりました。
私たち大人が
「ただの新聞紙」だと思っていても、
子どもは自分が「こうだ」と思ったものに
変身させることができます。
「水だから水色か青色だ。
だから、その色じゃないと
水に見えづらい」
…ではなく、子どもは
「そこに新聞紙がある。
これはもう水だ」
…と
頭の中で想像して形にしています。
その後も
新聞紙を身体に巻き付けて
スーパーマンに変身したり、
細く破られた新聞紙を
何枚か集めてはたきに見立てて
棚の掃除をするなど、
水以外にも見立てあそびが
広がっていきました。
子どもたちの想像力は無限大です。
この無限大の想像力を大切に、
子どもとのやりとりを深めて
その世界を広げていきながら、
1つ1つのあそびを一緒に
楽しんでいきたいです。